2002年発行 「東友」
「東友」2002年1月号(207号)
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被爆の実相を次の次の世代に 都内被爆者の会に被爆証言依頼
東友会に中高生、大学生の来訪が相次ぎ、被爆者の会にも小中学校、高校からこれまでになく多い依頼が。 -
福祉定期預金これからも続けてほしい 東友会、政府・全政党に要望へ
高齢化している被爆者には貴重な収入。願いを全政党とマスコミに伝え、制度の存続を求めることに。 -
都衛生局と東友会が懇談 心の傷など12項目を要望
原爆症認定問題と集団訴訟、被爆者の「心の傷」調査、国立平和祈念館の遺影収集、各種手当てについて要請。 -
広島・長崎の「平和祈念館」開館に向け遺影収集の本格化を
祈念館の最重点収納品となる被爆者の遺影収集が本格化しています。 -
東原爆裁判 齋藤医師が証言「人体被害のひどさに胸うたれた」
齋藤紀医師が、放射線によって身体の機能が危機的に低下していたことを明快に証言。 -
東友会相談員養成研修会 原爆症認定集団訴訟を学ぶ
「国の被爆者行政を大きくかえるために 東原爆裁判と原爆症認定集団訴訟」と題し、安原幸彦弁護士が講演。 -
原爆症認定集団訴訟に都内17人が決意
平均年齢は71歳、最高齢者は83歳で若年者が58歳。男性11人、女性6人で16人がガン、2人がC型肝炎です。 -
被爆者に年末見舞金を贈るつどい 介護保険制度利用の実態も調査
お見舞い訪問先を「被爆者の会がつかんでいない介護保険の利用者」とし、贈呈と調査を並行、切実な実態が。 -
日本被団協代表団としてアメリカで遊説 平和願う人びとに証言
日本被団協のアメリカ遊説代表団に参加した、北島滋子さんのレポートです。 -
アメリカの臨界前核実験に抗議 雨の中大使館前で
警察官が「同時多発テロの関係で大使館前での抗議はお断りしている。」とほとんどの行動を制限。 -
被爆者の地位は日本からの出国で失われない 長崎地裁が判決
韓国に帰っても健康管理手当は継続支給されるべきだと国を訴えた裁判。援護法の適用を認める判決。 -
長崎・被爆地拡大で新制度 12キロ内全域で健診、医療は7市町
長崎の被爆地域拡大是正問題で厚生労働省は、2002年度から実施する健康診断特例区域の新制度を明らかに。 -
厚労省2002年度予算案 被爆者の手当は据え置きだが総額は26億円減
東友会が東京都とともに要望してきた被爆者援護法・福祉事業の利用料については新システムをつくる予算が。
「東友」2002年2月号(208号)
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東友会新春のつどい 被爆の惨禍を風化させるな
来賓の各政党の都議や国会議員があいさつしました。 -
米英合同の臨界前核実験に抗議
日本被団協と東京、千葉の被爆者と東京原水協が両国大使館に怒りのシュプレヒコール。 -
「福祉定期預金・第3種郵便継続して」 東京選出の全国会議員に要請
要請事項は、福祉定期預貯金制度の継続、第3種、第4種郵便割引制度の継続、の2つ。要請文も掲載。 -
原爆症認定集団訴訟第2回検討会 弁護士、医師団体、被爆者が交流
「この裁判は、核兵器に依存する核保有国や原発をつづける電力会社も視野に入れた壮大な運動になる」と弁護士。 -
東友会連続学習講座第1回 「原爆被害者はなぜ国家補償を求めるのか」
被爆者援護法制定から7年経ち、運動の担い手もかなり替わってきたことから「原点を学ぼう」と開いたもの。 -
長崎・被爆地拡大運動に一定の成果 市助役らが東友会にお礼の訪問
長崎市側は、東友会などの協力で国が「長崎被爆体験者」の施策を具体化したお礼と施策の内容を報告。
「東友」2002年3月号(209号)
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アメリカの核戦略見直しに抗議 上野、八王子で行動
小型核兵器を開発のため地下核兵器実験を再開するとし、当面の核兵器使用対象として7カ国を名指し。 -
東原爆裁判 沢田名誉教授が証言、DS86の欠陥きびしく指摘
国・厚生労働省側の被爆線量評価は事実に反しており、これをもとに原爆症認定をおこなうことは誤りと証言。 -
3・1ビキニデーに参加して
東友会代表として2002年3・1ビキニデー集会に参加した、西野稔さんによるレポートです。 -
東友会医療講演会 中村医師が「血液の話」
「被爆者の一般健診には不備がある。精密検査でないと血小板検査が入らない」というきびしい批判から。 -
第三種郵便制度やめないで 継続を求める懇談会 悲鳴に似た叫び続出
日本被団協、東友会、身障者団体、消費者団体、中小企業団体などの代表が参加。 -
東友会相談員研修会 介護保険の利用実態もとに
被爆者援護法と介護保険制度など説明。「生活実態訪問調査」の報告から訪問活動の重要性を再認識。 -
原爆展をすすめるつどい 「出前で開こう」「打って出ることが大切」
1年間の原爆展への取り組みでの経験を交流し、新しい原爆展企画を成功させるためのつどい。
「東友」2002年4月号(210号)
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市民・平和8団体で「お花見平和のつどい」 反核平和の願い発信
第五福竜丸のエンジンを東京まで移送する運動にかかわった東友会など8団体が始めた「つどい」 -
第3種郵便制度継続して 総務省、国会議員に要請行動
新聞「東友」や、障害者団体の新聞の郵送料を低額で据え置くことを要請する運動が広がっています。 -
東京都の被爆者数9150人に
東京都健康局から2002年3月末現在の東京在住被爆者のデータが届きました。 -
「医療制度改革」で被爆者にも負担が
東友会常任理事会は、政府の「医療制度改革」に反対する運動に参加することを決めました。
「東友」2002年5月号(211号)
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原爆症認定集団訴訟第3回検討会 行政転換求め一斉認定申請へ
苦しめられているのは原爆のせいだと国に認めさせ償いをさせたいという思いを国民に知らせるとりくみ。 -
被爆者の「心の傷」を重視 原爆症認定集団訴訟東京検討会
医師、弁護士、被爆者、支援者が集まり、専門分野を生かした白熱した会議がもたれました。 -
原爆症認定集団訴訟を決意している人びと
「集団訴訟に参加し国の被爆者行政を変えたい」と立ち上がった9人の東京の被爆者の事例と声。 -
広島・長崎への平和行進出発 「地下核実験再開するな」と唱和
東友会は、第五福竜丸展示館前から広島・長崎へ向かう「原水爆禁止国民平和大行進」に2002年も参加。 -
在韓被爆者にも援護法適用を 日韓被爆者が連帯し行動
韓国原爆被害者協会の李廣善会長ら22人が訪日、日本の被爆者もともに政府、政党、国会議員へ要請行動。 -
岩手から中学生が9人来訪 「被爆者の話聞けてうれしい」
中学3年生が「総合学習」の1つとして原爆・核兵器のことを知りたいと東友会を訪ねてきました。 -
東友会連続学習講座第2回 「日本国憲法と国家補償」
国家補償の学習を続けたいという声や憲法問題について学んでみてはという提案を受けたもの。
「東友」2002年6月号(212号)
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東友会総会 「被爆の実相を人類の記憶に」
活動方針は、「核兵器のない世界実現のために、死者への責任と使命を果たそう。」とよびかけ。 -
ご注意 健康管理手当未更新7.4%、葬祭料の未申請も23%
東京都健康局の資料から。健康管理手当更新の注意、葬祭料の説明は、東友会にお問い合わせを。 -
東京都の「被爆者の子」の制度 利用者4000人近くに増える
「被爆者の子」は国制度での無料で健康診断が。東京都はさらにガン検診や医療費の助成制度を追加。 -
日本被団協が総会と中央行動 「核廃絶の約束」実行迫る
「核兵器犯罪を裁く国際市民会議」開催など確認。中央行動では官房長官の非核3原則見直し発言へ抗議行動も。 -
東友会が相談うけ韓国人被爆者が訪日中に入院、加療中
主治医は「韓国でも被爆者の医療費が無料なら、家族に守られながら治療を続けられるのに」と話しています。 -
在外被爆者支援策 差別残して実施
出国の時の届け出が強調される等、在外被爆者差別が残されています。 -
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 2002年8月開館
施設の概要を紹介します。長崎の「祈念館」は、2003年開館をめざし順調に工事が進んでいます。
「東友」2002年7月号(213号)
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「人生変えた原爆」を身体で告発 原爆症認定求め集団申請
国の被爆者行政の根本的転換を求め、申請が却下された場合「原爆症認定集団訴訟」をおこします。 -
原爆症認定申請者のひとこと 「2キロ超でも入市でも認めて」
訴訟も視野にすでに申請を行った被爆者にお願いしたアンケートに寄せられた声です。 -
住民基本台帳ネット中止を要請 被爆者差別を生むおそれ
日本被団協は被爆者にかかわるデータの打ち込みの中止と打ち込んだデータの抹消を大臣に要請へ。 -
東原爆裁判 致死量以上浴びないと肝障害起きない?
国側の質問は、「慢性肝炎に原爆放射線は関係ない」と証人にいわせるもの。 -
東友会事務所に中学生が相次ぎ来訪
愛知県西尾市と東京都小金井市からそれぞれ3年生3人が、核兵器や被爆者のことを学びたい、と。
「東友」2002年8月号(214号)
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東友会 原爆犠牲者慰霊祭と追悼のつどい
2002年の「追悼のつどい」は、被爆者から学んだ子どもたちの思いと女性の平和への願いを紹介する場に。 -
広島・長崎両市長が米政府きびしく批判 首相は被爆者との対話拒否
式典での両市長の平和宣言が感動を広げた一方、首相は恒例の「被爆者代表から要望を聞く会」に出席せず。 -
葛飾区長も広島で献水 葛友会のよびかけで広島、長崎に
葛友会(葛飾区の被爆者の会がは、広島・長崎両市の平和公園に植樹した「平和祈念の木」の前で「献水の儀」。 -
原水爆禁止2002世界大会 分科会で「在外被爆者」と「原爆症認定」問題訴え
床にぎっしりと座り込む青年たちが、くいいるように発言を聞き、涙する姿が印象的でした。 -
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館オープン
研修室と体験記閲覧室、情報展示コーナー、平和祈念・死没者追悼空間と遺影コーナーが。 -
「今こそつたえようヒロシマ・ナガサキ2002」集会でも原爆症認定問題
原爆症認定集団申請と訴訟の意義が述べられ、被爆者の訴えを青年団のみなさんが構成劇で発表。 -
原爆症認定申請3件が却下 東友会、「不当処分」と異議申し立て準備
3人とも裁判への参加と氏名を公表、異議申立の準備がはじまりました。 -
アメリカ遊説に参加して 林田康二
日本被団協のアメリカ東部実相普及遊説ツアーに参加した、林田康二さんのレポートです。
「東友」2002年9月号(215号)
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原爆症認定申請 東京は計37人に 第1次集団申請に早くも認否の決定
37人のうち認定は2002年9月20日現在ただ一人。12件が却下され、12人が異議申し立ての準備中。 -
「原爆に負けてたまるか」相談員養成合宿研修会で力強い決意
原爆症認定集団訴訟運動の学習、在外被爆者問題、有事法制などの問題提起、都内被爆者の会の活動交流も。 -
アメリカが18回目の臨界前核実験 被爆者と市民、大使館前で抗議
2002年8月30日(日本時間)、臨界前核実験を強行。同日午後、アメリカ大使館前で抗議行動。 -
原爆症認定集団訴訟第4回検討会 2003年1月めどに提訴など協議
前回検討会以降の運動と、法律家の検討の経過報告があり、およそ7つの事柄を検討あるいは確認。 -
連続研修講座第1回 東友会の歴史 「働きながら活動」に感銘の声
新しい常任理事と支援者のみなさんに東友会の歴史と活動を知ってもらう「連続研修講座」を開催。 -
原爆症認定申請9人却下 1.6キロ4歳被爆の胃ガンも却下に
却下された人びとは日本被団協と弁護士の協力で異議申し立ての準備を始めています。
「東友」2002年10月号(216号)
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東友会が都議会各党と懇談 被爆者調査、手帳使える病院増等要請
2003年度予算について懇談。要請内容は、委託事業費の実情にみあった支給など4点。 -
東原爆裁判 東さん本人が被爆状況を証言
被爆直後の工場の様子も、周囲の状況も東さんの記憶には残っていませんでした。 -
アメリカが19回目の臨界前核実験 東友会、東都生協ら大使館へ抗議
2002年9月27日(日本時間)、ネバダ核実験場で核実験を強行。同日、小雨をついてアメリカ大使館前で抗議行動。 -
東友会連続研修講座第2回 被爆者運動の現状と課題を学ぶ
被爆者援護法の評価、法制定後の運動の力点、核兵器をめぐる情勢や今後の課題について講演。 -
日本被団協中央相談所関東甲信越ブロック つくば市で講習会
原爆症認定集団提訴と在外被爆者の裁判など被爆者運動の課題ついてなどの講演や活動報告が。
「東友」2002年11月号(217号)
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稲城、西多摩西部で初の相談会 被爆者の会結成めざし準備
爆者の会をつくるための相談会が開かれました。東友会組織部がよびかけたものです。 -
東友会連続研修講座第3回 相談活動は東友会の原点
家庭訪問での相談活動に始まった東友会の歴史、相談事業の目的と意味などまとめた講演。 -
原爆症認定 申請34人、認定たった3人 実相無視の厚労省
被爆の実相を無視した審査に抗議して異議申し立てを出しているのは東京で13人。 -
被団協代表者会議と中央行動 原爆症認定で経験交流 厚労省の怠慢追求
イラクをめぐる核兵器情勢に全国いっせい行動の提起も。厚労省交渉は激しいやりとりに。 -
「原爆症運動支えよう」と青年たちが準備会
8月の原水禁世界大会に参加した青年たちがよびかけたもの。 -
東友会医療講演会 「肺炎の原因に『歯周病菌』」
小南泰雄医師(代々木歯科所長)が、「今からでも遅くない歯と歯周病の話」のテーマで講演。 -
東都生協と東友会の交流会 多摩地区で
15周年を迎えた東都生協と東友会の交流会は、毎年、都内3カ所で開かれています。
「東友」2002年12月号(218号)
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「被爆者はどこにいても被爆者」 大阪高裁が郭判決で明示
健康管理手当の継続支給についての裁判。日本出国後も、手当は継続して支給すべきと判決。 -
原爆症集団申請で「申請のつどい」
却下された場合に集団訴訟を起こそうとしている被爆者は、全国27都道府県の444人に。 -
「核兵器使うな」と全国被爆者いっせい行動
アメリカのイラクへの核攻撃の危険、北朝鮮の核開発という世界情勢の中、日本被団協が呼びかけた行動。 -
東友会 活動の長期展望で経験交流 「被爆者の会」か「被害者の会」か
「高齢化し、地区の会の運営もままならなくなったとき、だれに支えてもらうのか、検討し、必要な措置を」 -
東都生協と東友会の交流会 被爆者へ編み物計364枚
11月の多摩地区につづいて、23区の東都生協と東友会の交流会が2カ所で開かれました。