被爆者相談所および法人事務所
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東友会連続学習講座第1回 「原爆被害者はなぜ国家補償を求めるのか」

 東友会の連続学習講座第1回「原爆被害者はなぜ国家補償を求めるのか 政府はなぜ拒むのか どうすれば実現するのか」が、2002年2月13日に平和と労働センターで開かれ、36人が参加しました。
 この講座は被爆者援護法制定から7年経ち、運動の担い手もかなり替わってきたことから「原点を学ぼう」と開いたもの。横川嘉範副会長の司会で日本被団協パンフレット「被団協運動15問15答」を教材に田川時彦会長が講演しました。
 「あの『地獄』のような被害は絶対に許せない」という被爆者の要求の原点、国家補償をめぐる被爆者運動の歴史、被爆者の要求と三つのホショウ(過去への補償、現在の保障、未来の保証)がわかりやすく説明され、現在たたかっている運動と国家補償との関連を深めること、国民世論と共に運動する必要性などについて問題提起がなされました。

並べられた机に着席し、メモを取るなどしながら話を聞く参加者たち。
「国家補償」で討論しあった第1回学習講座

質疑応答・討論活発に

 質疑応答、討論も活発におこなわれました。「一般戦災者との均衡についてはどう言えばわかってもらえるか」という質問に対しては、「フランスやドイツではすべての戦争犠牲者が補償を受けている」、「原爆の放射線障害はいつ発病するかわからず、しかも子や孫までもおよぶ。こんなひどいことは他の爆弾にはない。そのことを理解してもらえば良いのでは」、「国に責任はないという理屈は、現在、未来にもかかわってくる。核兵器の被害者を二度とつくらせないという国の姿勢をいっしょにつくっていこうという話し方が重要」などの意見が出されました。
 参加者からの感想文では、「被爆者でありながら最近まで運動に参加せずにきた。原点に近づけた」「国家補償についての学習会はもっと続けてもらいたい」など、期待の声がよせられました。