被爆者相談所および法人事務所
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米英合同の臨界前核実験に抗議

地下核実験再開するな 小型核兵器開発計画やめよ

 アメリカとイギリスが、2002年2月15日(日本時間)、合同で「ビト」と名付けた臨界前核実験を強行したことに抗議し、日本被団協と東京、千葉の被爆者と東京原水協は同日午後、アメリカ大使館に20人で、イギリス大使館に15人で、怒りのシュプレヒコールをぶつけました。

 アメリカ大使館は2001年のテロ事件以来警戒厳重で、抗議団が近寄ることもできません。抗議団は大使館から200メートル離れたJTビル前で、16回目となった今回の臨界前核実験と、地下核実験の再開、小型核兵器の開発計画について抗議。代表2人でブッシュ大統領宛の抗議文を大使館に届けました。

横断幕を広げ持ち、大使館に向かってこぶしを挙げる被爆者ら。
アメリカ大使館に向かっての抗議行動

 イギリス大使館では、2等書記官が被団協代表1人だけと応対。代表は、「今度の核実験が、貴国を巻き込んで、規模を広げておこなわれたことに、私たち原爆被爆者は大きな危険を感じるものです」と訴えたブレア首相への抗議文を手渡し、門前で「核兵器使用につながる実験に協力するな」と、抗議を繰り返しました。
 行動に参加した米田チヨノさんは、「私の姉の家は、一家7人、長崎の原爆でみんな死にました。最後に死んでいった1年生の姪は、体中に紫の斑点ができてきたのを見ながら、死にたくない、死にたくない、私が死んだら家族みんなのお墓参りをする人がいなくなる、そう言いながら死んでしまいました。そんな人が2度とでないよう、核兵器はなくさないといけない」と訴えました。

横断幕を広げ持って立つ被爆者ら。その隣で一人がハンドマイクを使って訴えている。
イギリス大使館前での抗議行動