国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 2002年8月開館
地下2階に追悼の場 収集遺影まだ4400人
広島・平和公園に建設中だった「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」が2002年4月に完成、8月に開館する運びになりました。
祈念館は地上1階地下2階で、地上には原爆投下時刻の8時15分をイメージする時計風のモニュメント、周囲に建設工事に出てきた瓦礫が配してあります。
地下2階は、死者を追悼し、平和を思索する場で、高さ8メートル、直径18メートルの円筒状の吹き抜けで、壁面は全滅した市内が360度のパノラマになっています。
死没者の遺影収集にたいする応募は、4400人。国から運営を委託されているのは広島平和文化センターで、スタッフ15人で最後の準備をすすめています。建設費は約47億円。
長崎祈念館
長崎の「国立原爆死没者追悼平和祈念館」は、2003年会館をめざして順調に工事が進んでいます。施設は地上1階地下2階、延べ面積は約3000平方メートル。隣接の長崎原爆資料館とは地下廊下でつながっています。
被爆証言は元NBC長崎放送記者、伊藤明彦さんが長崎市に寄贈したテープを活用します。工費約44億円。