ノーモア・ヒバクシャ訴訟の経過 「東友」の記事から
東友会の発行する新聞「東友」から、訴訟関連の記事を抜粋しまとめました。全国の訴訟およびそれを支援する取り組みを網羅しているわけではありませんのでご了承ください。
2012年 「原爆症認定集団訴訟」終結後、新たな訴訟
3月27日、東京などに住む被爆者・遺族が原爆症の認定を求めて東京地裁に提訴。厚生労働省で「原爆症認定の在り方に関する検討会」がつづいている一方、集団訴訟の判決で勝利し認定された条件と同じ状況でも却下や異議申立の棄却がつづいていました。
- 3月27日 原爆症の認定を求めて東京地裁に20人が提訴
- 8月20日 原爆症認定東京訴訟 原爆孤児の生き様を語った小杉さん
- 12月18日 年末に厚労省前で要請・宣伝行動 首都圏の被爆者の会と共同で
- 12月18日 原爆症認定訴訟 却下理由を明示しない国側を追及
2013年 8月、近畿で勝訴。12月に「全国原告団」結成、認定基準改定
東京では10月に原告団を結成(それまでは個別訴訟)。12月4日、3年間続いた厚生労働省の「原爆症認定制度の在り方検討会」が原爆症認定集団訴訟の司法判断や被爆の実態を無視した報告をまとめました。「まとめ」発表の前日、この動きに対し、全国の原告たちが「ノーモア・ヒバクシャ訴訟全国原告団」を結成。
原爆症認定を審査する厚生労働省の原爆被爆者医療分科会は12月16日、認定についての「新しい基準」の一部改定を決めました。
- 1月12日 原爆症認定訴訟の弁護団が合宿研究会 集団訴訟の成果の上にさらなる前進を
- 2月20日 原爆症認定東京訴訟 寝たきりの被爆者が追加提訴 原告は21人に
- 6月 原爆症認定東京訴訟の勝利へ 弁護団・医師団が定期的な合同会議
- 6月25日 原爆症認定東京訴訟 被爆者救済という法の趣旨をいかせ
- 7月5日 原爆症認定東京訴訟「原告をはげます集い」 次つぎに激励の言葉
- 7月18日 原爆症認定東京訴訟 「審査している人は原爆被害を知らない」
- 8月2日 原爆症認定近畿訴訟大阪地裁判決 原告8人全員が勝訴
- 9月10日 原爆症認定東京訴訟 原告2人が証言 厚労省側の反対尋問に失笑も
- 10月24日 原爆症認定東京訴訟 「ノーモア・ヒバクシャ訴訟東京原告団」結成
- 12月3日 現「原爆症認定訴訟」の原告が全国原告団を結成
- 12月16日 厚労省医療分科会が原爆症認定基準を一部改定
- 12月16日 【詳報】原爆症認定「審査基準」改定 「確認書」は守られたのか
- 12月24日 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 亡夫にかわって原告になった妻が証言
2014年 勝訴が相次ぐ一方、医療特別手当更新の非認定激増
1月から東友会は「国の償い実現運動」とあわせた支援をさまざまな市民団体に要請。
3月までに、「新しい基準」のもと再審査された原告が全国で16人認定されました。
勝訴が相次ぐ中で国会質問で取り上げられる、各党が原爆症認定問題で日本被団協に対しヒアリングを行うなど国政レベルの動きがあった一方、原爆症と認定された被爆者が受け取る「医療特別手当」の更新審査基準変更により更新の非認定が激増しました。
- 1月20日 「国の償い実現運動」「ノーモア・ヒバクシャ訴訟」 団体へ支援要請
- 3月 国の償い運動と原爆症認定訴訟の勝利へ 団体訪問で膝交え要請
- 3月 基準改定後の原爆症認定審査のうごき 従来どおりの厳しい却下も
- 3月 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 原爆被害の実情に目を向けてほしい
- 4月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 大阪、熊本の2地裁で判決
- 5月 医療特別手当を継続できない被爆者増える 国が基準を厳しく
- 5月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 ずさんな原爆症認定審査が浮き彫りに
- 5月13日 判決で鮮明になったずさんな原爆症認定審査 小池議員が質問
- 6月3日 日本被団協総会 ノーモア・ヒバクシャ訴訟の全面支援を採択
- 6月19日 原爆症認定問題で各党ヒアリング続く 要医療性の厳格化などに批判
- 7月 原爆症認定制度の本旨どこへ 医療特別手当の更新非認定が激増
- 7月8日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 証人尋問などつづく 公正判断の署名も提出
- 7月22日 原爆症認定問題で各党ヒアリング(聴き取り)つづく
- 10月20日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 原告団・弁護団が支援訴えるリーフレット発行
- 10月29日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 科学の名で被爆者に苦しみ強いるな
- 12月3日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 非がん疾患にも認定を
- 12月9日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟で集会 原告、支援者、弁護士がスクラム
- 12月9日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟 国側が裁判引き延ばしを画策
2015年 10月、東京第1次訴訟勝訴。大阪高裁では不当判決
- 1月 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟原告の状況
- 1月 【特集】 「ノーモア・ヒバクシャ訴訟」の現状と課題
- 1月30日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 大阪地裁判決 「新基準」以降4例目の勝訴
- 2月4日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 原告3人が訴え
- 3月26日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟結審 被爆者援護法の精神で判決を
- 3月26日 「受忍」政策打ち破ろう ノーモア・ヒバクシャ訴訟の勝利めざす集会
- 5月20日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 広島地裁で勝訴 白内障での認定に道開く
- 6月1日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟解決へ 原爆症認定制度改善を各党へ要請
- 6月18日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟院内集会 被爆70年の年にこそ全面解決を
- 8月8日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟全国会議 完全勝利をめざす決意を固め合う
- 9月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟勝利と全面解決へ 東友会などが団体へ要請
- 9月16日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 残留放射線の影響などを証言
- 10月29日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟全員勝訴 画期的判決
- 12月16日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟結審と院内集会
2016年 東京地裁で全員勝訴など各地で勝訴も、大阪高裁は不当判決
- 1月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 これまでの経過と今後の見通し
- 2月25日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 大阪高裁が不当判決
- 3月10日 民主党被爆者問題議員懇が原爆症認定問題で被爆者からヒアリング
- 3月23日 一刻も早い原爆症認定制度の改善を 衆院厚生委員会で質問
- 4月11日 ノーモア・ヒバクシャ熊本訴訟 審査方針にない疾病・被爆条件で勝訴
- 4月25日 ノーモア・ヒバクシャ熊本訴訟 厚労省が上告断念 福岡高裁判決確定
- 5月 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 2次訴訟判決と1次訴訟控訴審の予定
- 6月29日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 6人全員勝訴
- 7月12日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟控訴審 原告が被爆の苦しみを証言
- 7月12日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 国・厚労省が1人を控訴
- 7月12日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 判決の意義と今後のたたかい
- 9月14日 ノーモア・ヒバクシャ愛知訴訟判決 原爆症認定審査基準超える認定も
- 9月27日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟控訴審 原爆被害の総合性を陳述
- 10月27日 ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟が勝訴 国・厚労省は控訴せず判決確定
- 12月1日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟控訴審 国側の意見書を徹底批判
2017年 広島地裁で不当判決、東京訴訟進む
- 1月 「原爆症認定訴訟」に決着を 国として責任ある被爆者援護制度に
- 1月8日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟早期決着へ 東京・近畿の弁護団が合宿
- 2月3日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 国に控訴された被爆者が訴え
- 3月16日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟 国の原爆症認定行政を歴史的に批判
- 5月17日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 原爆の非人道性を訴え
- 6月22日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟 国側「放射線の影響コメントできない」
- 7月20日 ノーモア・ヒバクシャ東京1次訴訟 被爆者側・国側の証人を尋問
- 11月14日 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 国は潔く原爆症と認定を
- 11月28日 ノーモア・ヒバクシャ広島訴訟 地裁が全員敗訴の不当判決
- 12月4日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟 国・被爆者双方の証人を尋問
- 12月6日 ノーモア・ヒバクシャ広島訴訟判決を受け厚労省前で抗議行動
2018年 各地の高裁・地裁で勝訴判決。一部で敗訴も、東京の原告は全員勝訴
- 1月 原爆症認定制度は今…… 新たな矛盾に悩む被爆者の声を受けて
- 1月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟が大詰め 国の審査基準の不当性明らか
- 2月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟で3つの判決
- 3月7日 ノーモア・ヒバクシャ名古屋訴訟 高裁で逆転勝訴
- 4月18日 高裁判断にそった原爆症認定制度へ 「当面の要求」かかげ院内集会
- 8月1日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟が結審
- 8月6日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟弁護団が合宿 「要医療性」の案件を重点に
- 11月14日 原爆症認定訴訟の抜本解決を 衆院厚労委で質問 立憲民主・初鹿議員
- 12月14日 ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟控訴審 完全勝訴の判決
2019年 東京訴訟が全員勝利で終結、各地で判決続く。最高裁が弁論開廷を決定
- 1月 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟のまとめ
- 1月 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 32人の原告
- 1月 ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 全員勝利のお礼と決意 原告団長 山本英典
- 2月1日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟で最高裁要請 被爆の実相と法の精神で判断を
- 2月28日 ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟判決 狭心症に対し国は控訴できず
- 4月 原爆症認定を被爆の実相・被爆者の実情にかなった制度に
- 4月16日 ノーモア・ヒバクシャ長崎訴訟 高裁で敗訴 白内障の要医療性が争点
- 6月 原爆症認定で被爆者と厚労省の事務折衝
- 6月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 大阪と長崎で判決 7人中3人勝訴
- 11月 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 最高裁が開廷決定 手紙と署名を提出し要請
- 11月22日 ノーモア・ヒバクシャ近畿訴訟 司法判断を逆戻りさせた不当判決
2020年 最高裁が初の弁論開廷も不当判決、大阪地裁・高裁、広島高裁で判決
- 1月21日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 「最高裁への手紙」――被爆者から判事へ
- 1月21日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 最高裁で弁論 「要医療性」の判断が争点
- 1月31日 ノーモア・ヒバクシャ大阪訴訟判決 2歳当時の被爆状況説明求める
- 2月25日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 最高裁が不当判決
- 2月25日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟最高裁判決 原告団、弁護団、被団協の声明
- 5月27日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟で判決2件 大阪の地裁と高裁で一勝一敗
- 6月22日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 広島高裁判決 原告11人中5人が逆転勝訴
- 12月24日 ノーモア・ヒバクシャ訴訟 福岡・大阪両高裁で敗訴