【連載】こんにちは地区の会です
足立・足友会
足友会は1960年9月、千住神社の社務所に8人の被爆者が集い創立集会をおこない、産声をあげました。初代会長の砂川三郎さんは今も会の顧問として健在です。
私たちが大切にしてきた第一の活動は、会員相互の助け合いと親睦です。月1回の役員会には10人以上の役員が集まります。和気あいあい、議事の合間にいろんな話も飛び出し、“心待ちにされる”役員会になっています。年に1度の総会と研修旅行では、ひとりでも多くの会員の参加をめざし、とくに総会では参加者全員が一言でも発言できるように工夫しています。
また被爆体験を次世代に伝えていく事業にも取り組んできました。これまでに被爆体験集『原子雲』を4集まで刊行、15人の体験談のDVDも作成しました。足立区の後援を得て区庁舎の玄関ロビーで開催する「原爆・平和・戦争を考える展示会」は2012年で10回を数えました。
高齢化は容赦なく進みます。でも私たち被爆者には核廃絶・脱原発という強い思いがあります。若手被爆者を掘り起こし、二世とも連携してがんばります。(藤澤汎子)