被爆70年東京原爆展の感想から

　広島2.2キロで「あの日」を体験しました。「あの日」のことは今でも覚えています。
　自分が今日まで生きていることに対し申し訳ない気持ちが改めて涌いてきます。
　叔父、叔母、いとこも亡くしました。学友も同級生がその年に40名以上……。助けてあげられなかった不甲斐ない自分。悔しさが一杯です。
　一人でも多くの人に「核」の恐ろしさ、「原爆体験」を伝えていくことを使命に感じ生きていきます。（80代・男性・被爆者）

　父が広島で被爆しました。幸いなことに大きな病気もせず94歳で旅立ちました。ただ当時の様子を語ることはほとんどなく、身体に残ったガラス片のつきささった傷あとを見るにつけ「聞いてはならない」ことと思い、結局聞かずじまいでした。
　今日ここに生々しい写真を拝見し、あまりの悲惨さに涙がとまりませんでした。あらためて非核の重大さを感じ、世界の平和を願わずにはいられません。（60代・性別不明・被爆者の子）

　知人のフェイスブックをみて来ました。
　私の祖父は原爆投下の次の日に広島に入ったと聞きました。10年前に肺がんで亡くなりましたが、70歳代で亡くなったこと、それよりも前に咽喉がんや大腸がんになっていたこと、これらは広島での被爆が原因かは分かりませんが、私にとって他人事ではないように思います。
　今、ニュースでテロの問題が報道されています。双方に言い分があり、どちらが悪いとも言えません。このような中、いつ原爆が使われるか分からず、今も苦しんでいる人たちがいます。私たちは昔の過ちから何を学んだのでしょうか。もう一度考えなくてはなりません。（30代・女性・被爆者の孫）

　偶然立ち寄った原爆展でした。あたり前のように自分は平和の中で生きていると勘違いしてしまう日常ですが、この原爆展に立ち寄り、遠い過去ではない70年前の事実に、あらためて触れて考えることがたくさんありました。
　そして福島のことは決して他人事ではなく、これから私たち日本人の大きな課題であることを1枚のパネルを通して強く感じました。
　無知は一番の悲しくおろかなことだと思いました。過去から学び、今できること、未来の平和を願うこと。一人ひとりが心の片隅においておくだけでも、大切だと思いました。（30歳・性別不明・非被爆者）

　私が担当している介護認定を受けている方が、被爆者手帳をお持ちです。娘さんも被爆されています。お気持ちに寄り添うことができたらと思いました。（女性・ケアマネージャー）

　ぼくは、平和な時代に生まれました。なので戦争という悲しい出来事はあまりよく知りません。東京原爆展を見て戦争の苦しみ、悲しさをあらためて思いました。
　ぼくと同じ子どもが全身やけどで寝ていました。ぼくが思う苦しみよりもっとひどいと思いました。今後、このような事がないように平和な世界にしていきたいです。（10歳・男性）

　とてもかなしかった。もうこんなことおきてほしくない。かわいそう。こわい。（10歳・女性）

　今日はラジオを聴いて来ました。戦後70年で、日本の政治におかしいと思うようになってきて、被爆者や戦争体験者の方々の体験談をラジオで聴くようになりました。
　今まで、私にとって戦後70年は、もう70年経ったという思いでしたが、今は、まだたった70年だという気持ちに変わっています。どれだけの傷みと心の傷を背負いながら、戦後生き抜いて来てくださった被爆者の方々と、戦争の被害にあわれた、私たちのおじいさん、おばあさんたち世代の方々に、心から生きていてくださってありがとう、という気持ちで一杯です。戦争の悲惨さを、私たちの世代が引き継いでいかなければと思います。（30代・女性）

　偶然、区役所に来て展示があり、立ち寄るべきだと思い拝見しました。少年が直立不動で兄弟の幼い子を背負っている写真に何回か出会っていて、いつも胸が張り裂ける思いがしていました。
　今回もこの写真が訴えること、原爆、戦争……重いテーマですが、この時代、真摯に向きあわなきゃと思います。被爆して存命の方々、少しでも長く生きてください。（50代）