ノーモア・ヒバクシャ東京2次訴訟結審と院内集会
原爆被害とは何なのかを土台にした援護を
2015年12月16日ノーモア・ヒバクシャ東京第2次訴訟が結審し、判決は2016年6月29日午後3時と決しました。原告は11人でしたが、2013年の基準改定により5人が認定され、判決を受ける原告は6人となっています。
東京地裁803号法廷には弁護団と原告を含め81人がつめかけ、森孝博弁護士が最終準備書面の要旨について、宮原哲郎弁護士が厚生労働省の認定行政の誤りについて意見陳述をおこない、原告の立野季子さんが、70年間続く被爆者の苦しみを訴えました。立野さんの哀調を込めた訴えには涙をぬぐう傍聴者の姿もありました。
法廷の後、参加者は参議院議員会館に移動し、国会議員や秘書をふくめて94人が参加し「原爆症認定訴訟 最後にしてください 東京集会」を開催。2016年に、原爆症認定制度の抜本改定を求めていく決意を固め合いました。
集会は、法廷で発言した弁護士、原告の発言の苦労話が紹介され、参加した国会議員から激励の挨拶がありました。自民党の菅原一秀衆院議員は「国が基準そのものについて変える、たゆまぬ努力をしていくべきだ」と、共産党で被爆二世の笠井亮衆院議員は、「政府がきちんと責任を取らねばならならない」、小池晃参院議員は「他党に働きかけて超党派の取り組みをすすめたい」と、維新の党の初鹿明博衆院議員は「本当に必要なことは党派を超えてやっていく必要がある。法律を変えていくことが国の責務」と述べました。さらに共産党の池内さおり衆院議員もあいさつ。この日は参加できなかった環境副大臣の井上信治衆院議員(自民党)、民主党の蓮舫参院議員、公明党の竹谷としこ参院議員、共産党の田村智子参院議員などのメッセージが紹介されました。