【連載】 東友会の友好団体紹介 (12)キリスト者平和の会
クリスマスが近づき、街は美しいイルミネーションで飾られ、静かに、また賑やかに、クリスマス・ソングが流れてきます。2000余年前、ベツレヘムの馬小屋で生まれた幼子の誕生を祝っているのでしょうか。
キリスト者平和の会は、その幼子の生涯にならうことを旨とした平和活動の会です。
活動のきっかけは1950年の朝鮮戦争勃発に始まります。第3次世界大戦拡大への危惧と、先の大戦に反対の表明をし得なかった教会の反省とが相まって、翌年、会の発足となりました。講演会、研修会、パンフレット配布での活動は、広島・長崎をはじめ全国に広がりました。
東京でのキリスト者平和の会と被爆者の関わりは1956年、第2回原水爆禁止世界大会に参加した会員の報告で被爆者の厳しい現状を知り、会の中に被爆者救援部が設立されることとなってからです。以来、平和への祈りは自ら労して働く募金活動として開始され、個人・団体へと贈られ、その大半が東友会に届けられています。
炎天下、寒風の中、街頭募金は1994年まで続きました。この年号は被爆者援護法が制定された年です。被爆者とともに、世論を動かし長い道のりを歩んできました。
前代表者の堀豊彦氏の「いつでも、どこでもできることをする。善いと思うことは長く続ける」は今も受け継がれ、街頭募金は終了してもクリスマス募金は続けられています。
キリスト者平和の会・被爆者救援部