被爆者相談所および法人事務所
〒113-0034 文京区湯島2-4-4平和と労働センター6階
電話 03-5842-5655 ファックス 03-5842-5653
相談電話受付時間
平日 午前10時から午後5時、土曜 午前10時から午後3時

【連載】 東友会の友好団体紹介 (8)岩波書店労働組合

 2011年7月27日午後5時から、神田神保町の岩波書店そばの道路で岩波書店労働組合による恒例の「被爆者支援バザー」がおこなわれました。約20メートルの長いテーブルの上にいろいろな品物が並べられ、いずれも新品か新品同様、値段は格安の上、場合によっては値引き交渉に応じるとあってご近所からお客さんがわいわい。
 バザーは第1回が1964年、2011年で48回目です。岩波書店労働組合は組合員約150人。大山美佐子執行委員長は「第1回を主催したのは労組婦人部で、ソ連の核実験の評価をめぐって原水禁運動について岩波労組内でも議論百出し、“被爆者救援”の一点で統一して取り組みが始まったのです。現在、労働組合の組織率が落ちるなか、岩波労組でも組合員がゆっくり話し合ったりレクリエーションで交流したりする余裕はありません。そんな中でこのバザーの活動が続いているのは、平和こそが人間生活の基盤であり、文化の基盤だという思いが組合員みんなに共有されているからだと思います。核兵器は人類と共存できない―被爆者の伝える言葉は私たち出版労働者に深い示唆を与えてくれています」と語りました。このバザーで集まったお金は東友会や被団協に届けられており、東友会は結成25周年から5年ごとに6回、感謝状を贈っています。被爆者へのご支援が支援団体の中でも大きな意味を持っているということに深く感動しました。

出版労連・全印総連 岩波書店労働組合 電話03-5210-4156

(取材:伊藤雅浩)

野外に並べられた机の上に商品がおかれており、人が集まっている。
毎年盛況の被爆者支援バザー