【連載】 東友会の友好団体紹介 (6)東京民主医療機関連合会
東京民主医療機関連合会(東京民医連)から被爆者への支援は、東友会の結成前にさかのぼります。1946年に板橋区につくられた病院(現在の小豆沢病院)からはじまった東京民医連は、東友会結成の5年前の53年に結成されました。当時は、被爆者を捜して区や市の被爆者の会を結成していた時期。王子生協病院、西荻窪診療所、代々木病院、柳原病院、四ツ木診療所、江東診療所など民医連の病院や診療所は被爆者の診療だけでなく集団健診をおこなったり、被爆者と一緒に訪問活動をおこなうなどして、会づくりに協力。生活全体についての相談にも対応し、被爆者を支え続けました。
結成58年となる東京民医連には、現在15カ所の病院、121の診療所、79の薬局をはじめ介護保険の施設や介護福祉専門学校など340の施設が加盟しています。
「きょうは心の中まで診てもらった」。これは85年6月に大田区の大田病院で初めて開かれた「大友会健診」に参加した被爆者の声です。病院全体が一丸となって日曜日に病院を開けて被爆者を支えたこの健診運動は、一時中断した区の被爆者運動を支え、数年間で健康管理手当受給者を倍以上にするという成果をあげました。
代々木病院が長年開設していた「被爆者専門外来」の待合室は、広島弁と長崎弁があふれ「県人会か同窓会のよう」と。「民医連は差額ベッド代がなく、被爆者手帳でタダで入院できる。命の綱だ」という声もありました。
東京民医連 電話03-5978-2741
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(取材:村田未知子)