被爆者相談所および法人事務所
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【連載】 東友会の友好団体紹介 (2)第五福竜丸平和協会

 「第五福竜丸展示館」を運営しているのが公益財団法人・第五福竜丸平和協会です。1973年、福竜丸保存運動に参加していた個人・団体が開館をめざして超党派で集まって協会を作りました。展示館の管理・展示を軸に多くの平和活動をおこない、核兵器問題の市民的な啓発のとりくみをつづけています。
2011年は展示館開館35周年。現在、2010年7月に世界遺産に登録されたビキニ環礁の被ばくの歴史と人びとの苦難をつたえる特別展を開催中。秋には「船を見つめた瞳」と題して来館者の感想文を展示する予定です。
 こうした展示の企画・実行・解説などの日常活動は事務局と退職教員を中心にしたボランティアの会が担い、それを約400の賛助会員・賛助団体が支えています。
 毎年春(2011年は4月3日)には福竜丸前で「お花見平和のつどい」が開かれます。これは第五福竜丸のエンジンが展示館の前に設置されたとき、「エンジンを東京・夢の島へ都民運動」を進めてきた8団体(東京地婦連、東京都生協連、主婦連、日本青年団協議会、都地消連、原水協、東友会、第五福竜丸平和協会)が、「年に一度は第五福竜丸に行こう。桜の花の咲くとき集まろう」と始まったもの。お花見のとき展示館の前に咲き誇っているのは東京地婦連・緑の銀行が植樹したヤエベニオオシマザクラです。
 事務局長の安田和也さんは「東友会の地域の被爆者の会の方たちが日帰りのバス旅行などで来館してくださることを期待します。小・中・高の生徒と同行して来館される被爆者も少なくありません」と語っていました。

第五福竜丸平和協会 電話03-3521-8494(第五福竜丸展示館気付)
第五福竜丸平和協会についての説明もある、展示館の公式サイト

(取材:伊藤雅浩)

港に係留されている、修復された当時の第五福竜丸と、その前につどう人びと。
保存運動に力を注いだ人たち(写真提供:第五福竜丸平和協会)