被爆者相談所および法人事務所
〒113-0034 文京区湯島2-4-4平和と労働センター6階
電話 03-5842-5655 ファックス 03-5842-5653
相談電話受付時間
平日 午前10時から午後5時、土曜 午前10時から午後3時

【連載】東京にある被爆の実相 (11)八王子 平和・原爆資料館

 八王子市役所の玄関を正面に見て小さな道を隔てた右側のビルの2階の窓ガラスに「八王子平和・原爆資料館」の文字があります。狭い階段を上って中に入ると30平方メートルの部屋に書棚と展示資料がびっしり、閲覧のための椅子が6席という施設です。
 所蔵図書は約2000点。『日本の原爆記録』、『広島原爆戦災史』、『長崎原爆戦災史』各全巻をはじめ、原爆に関する基本的な資料、有名な著作を網羅しています。
 この施設は、八王子に住む八六九会の会員から図書・文献の寄付を受け、市民の手作りで準備をすすめ、1997年7月に開設されたもの。写真、彫刻、被爆した瓦や溶けた食器、被爆死した中学生の衣服など、直接手で触れることのできる資料もあります。規模は小さいものの、おそらく東京で唯一の原爆資料の専門館です。さらなる拡充のため、開設前から現在まで市に公的な施設としての開設を要請しています。

八王子平和・原爆資料館:八王子市元本郷町3-17-5 電話042-627-5271
交通:JR・京王「八王子」駅またはJR「西八王子」駅から市役所経由の路線バスで「市役所入口元本郷公園」または「八王子市役所」下車。
開館は水曜日、金曜日の午前10時から午後4時。来館の前に電話でご確認ください。
(取材・執筆:伊藤雅浩)

本棚にぎっしりと本が入っている。壁には額に入った原爆に関する写真パネルが掛けられている。
八王子平和・原爆資料館