被爆者相談所および法人事務所
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【連載】東京にある被爆の実相 (1)原爆の文献コーナー持つ図書館

市民が持ち寄った資料 ひばりが丘図書館

 ひばりが丘図書館には「原爆小文庫」という約3500冊の原爆・戦争・平和に関する文献のコーナーがあります。
 これは1976年に、文芸評論家の長岡弘芳さんという方が、当時懇意にされていた下保谷図書館の館長と反核・平和の運動の一環として後世に伝えたいという共通の思いから250冊を寄贈されたことにはじまり、これが新聞・放送で取り上げられ、その後寄贈が相次ぎ今日に至っているものです。当初の下保谷図書館は現在、ひばりが丘図書館に移設されています。
 コーナーに展示されているものは比較的新しいもので、古いものは書庫に格納されていますが、その中に原爆に関するありとあらゆる新聞記事がスクラップされているのも必見ものです。近郊のみならず遠隔地からの利用者も広がっているとのことです。西村薫館長は「もっと利用して欲しいし、このコーナーを絶やしてはいけない」と語っていました。

ひばりが丘図書館:西東京市ひばりが丘1-2-1 電話042-424-0264(西武池袋線「ひばりが丘」駅南口徒歩1分)

ひばりが丘図書館「原爆小文庫」の本棚。大人の背丈より高い本棚が3つ並べられており、本がたくさん置かれている。
ひばりが丘図書館「原爆小文庫」

非核平和宣言都市として 区立品川図書館

 品川図書館は新馬場駅から近くにあり、非核平和都市品川宣言が制定された翌年の1986年に平和資料コーナーが設置されたものです。現在、原爆・戦争・平和の蔵書が一般物3600冊、子供物370冊と都内随一の蔵書数を誇っています。そのほかビデオ・DVDが175本あり、視聴覚面からも利用できます。
 8月には「図書館平和月間」として、同区の他の9図書館とともに、入り口近くに代表的な平和資料をピックアップして展示しています。夏休みでもあり、子どもたちの利用が多いそうです。取材に訪れたとき(2009年11月)も、平和人権パネル展が開催されていました。

品川図書館:品川区北品川2-32-3 電話03-3471-4666(京浜急行「新馬場」駅北口3分)
(取材・執筆:佐藤修)

大人の漉しくらいまでの高さの、幅のある本棚にたくさんの本がたてられている。本棚の上の空間には天井から千羽鶴が吊られていたり、額に入った絵が壁に掛けられている。
品川図書館の平和資料コーナー