被爆者相談所および法人事務所
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東友会結成65周年にあたって

初心を思い返しながら未来を見つめていきましょう

 私達は原爆被害者であります。
 即ち13年前、あの原爆の恐ろしさを身をもって経験したばかりでなく、現在もなお私達の肉体や精神の中には、その爪痕を保有しています。
 私達はあらゆる階層にわたっていますが、政治上、思想上、宗教上の立場をのりこえて被害者であるという唯一の共通点に立って協力し、(中略)原水爆のない本当の平和にすること、即ち「再びあのような間違いはくり返しません」という祈りにも似た悲願を守りぬくためにも、純粋に、素朴に、協力したいと決意するものであります。
 東京都原水爆被害者団体協議会(東友会)結成にあたり、右宣言します。
 今は亡き数十万人の同胞の冥福を心から祈りつつ

 1958年11月16日に開かれた東京都原水爆被害者団体協議会(東友会)結成総会で、高らかに読み上げられた「結成宣言」の一部です。
 2023年は東友会結成65周年にあたります。65年といえば人の一生にもあたる年月です。これだけの期間「核兵器廃絶」「原爆被害への国家補償」を求め続けてきた東友会は、65周年記念式典と祝賀会、記念出版を11月に予定しています。東友会では、被爆者が企画できる最後の機会になるとも考えています。
 このための財政を確保するために東友会は、詳しい企画内容も示して3月と8月の「東友」に募金のお願いを同封する予定にしています。
 また、本紙453号(2022年7月号)から「先人たちと目指す未来 東友会の歴史を学ぶ」という連載を開始。東友会結成前から東京の被爆者がどう活動してきたかを、当時の役員が書いた文章から紹介しています。ぜひお読みください。