被爆者相談所および法人事務所
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おりづるの子(東京被爆二世の会) 制限が続くなかでも工夫して

 2013年に発足したおりづるの子(東京被爆二世の会)は結成から9年目を迎えました。新型コロナウイルス感染の終息が見通せないなか、2020年度・2021年度は定期総会の開催も断念せざるを得ませんでした。2020年10月に「おりづるの子 会員のつどい」を対面とオンラインとの併用で開催しましたが、以後、会員がつどう学習会などは開いていません。

集まれないなら「会報」で交流を

 おりづるの子は結成以来、年に3,4回、会報「おりづるの子」を発行し、学習会や核兵器廃絶・平和のとりくみを知らせ、参加できなかった方にもその内容を伝えてきました。2021年度は、「集まれないなら会報を交流の場に」を合い言葉に、会員が書き手になるとりくみに力を入れることにしました。
 32号(2021年9月)では、〈東京被爆二世の会とわたし〉というテーマで、3人に執筆いただきました。亡くなるまで病魔と闘っていた母の思いを引き継ぎたいと書いた中島千賀子さん、小平市の被爆者の会活動を支えている山﨑裕子さん、被爆者運動に身を投じてきた父の姿から核兵器廃絶の運動を我がこととして受け止めてきた吉田みちおさんです。
 33号(2021年12月)では、「母の浴びた黒い雨」と題して当会会長の田崎豊子さんが巻頭に執筆、中島高浩さんは息子には語らなかった父が孫(中島さんの娘)にあてて描いた広島での体験のスケッチと文章について、清水馨さんは2021年8月、広島で開催されたエスペラント日本大会での切明千枝子の講演について、それぞれ書いてくださいました。
 集まって語り合うことができるようになったとしても、会報の紙面を活用して、被爆二世、三世としての思いやさまざまな活動について、交流していきたいと思います。

表紙が見えるよう、扇形に重ねられた会報3つの写真。全体が見えるものはひとつもない。
結成時から続く会報「おりづるの子」の紙面

被爆二世として東京都に要望

 8月、東京都の次年度予算編成にむけた時期に、被爆二世制度・施策の改善を求めて、要請書を都議会各会派に送付し、懇談を求めました。
 要請内容は、健康診断・医療費助成制度の拡充と核兵器廃絶や平和に対する東京都の事業の二本柱です。これに対して、要請に応じてくれた日本共産党都議団と10月に懇談をおこないました。引き続き他会派にも話し合いを働きかけていく予定です。

東友会の活動に参加・協力

 東友会との定期協議を4カ月に1回のサイクルで継続しています。感染状況を勘案し、オンラインなども活用して続けてきました。
 10月3日に開催された「東京都原爆犠牲者追悼のつどい」には、企画・準備段階から東友会、東京都生協連、東京原水協とともに実行委員として2人が参加。当日は会員6人がスタッフとして会場の設営、写真撮影、献花補助、マイクの小まめな清掃など、要所要所の役目を果たしました。「つどい」に先立つ、「原爆犠牲者慰霊碑」への献花・献水式においても司会などを担当しました。
 東友会を通じて、日本被団協の二世委員会の活動にも委員を出して参加しています。今後予定されている東友会との共同の学習会に、積極的に参加し、学びたいと思います。

会場の一角、並べられた椅子に着席する人たち。
2021年10月3日の「追悼のつどい」