被爆者年末お見舞い訪問 会って励まし合えてよかった
2021年12月5日、「第57回被爆者に年末お見舞金を贈るつどい」が開かれ、東京原水協から東友会に年末見舞金が贈られました。2020年に続きコロナ禍による制約のあるお見舞い訪問となりましたが、年末から年明けにかけて、地区ごとに被爆者の安否確認を兼ねて訪問。見舞金といっしょに東都生協から贈られた手作りの編み物を届けました。1月13日までに寄せられた報告のなかから一部を紹介します(訪問日順)。なお、定型の報告書のみの地区は編集部で要旨をまとめました。掲載できなかった地区は次号で紹介します。
地区からの訪問報告(訪問日付順)
大田
大田区では「年末お見舞金を贈るつどい」の翌6日、大友会1人、大田原水協2人が参加して、3人の被爆者を訪問しました。90歳代の人は、大友会役員として長年地区の会を支えた方で、集団健診にも娘さんに付き添われ車椅子で参加されており、訪問時も笑顔で幸福そうでした。80歳代のひとりも、大友会役員だった方で、一人暮らしですが頭もしっかりして今も軽くテニスをしているそうです。もうひとりの80歳代の人も、猫の手会の活動に参加していた方で、通院はありますが静かに暮らしておられました。(中川夏代)
中野
57回目となる東京原水協のみなさんからの「被爆者への年末お見舞金の贈呈」。これを受けて長広会では12月13日、役員2人と中野原水協の役員とで、5人の高齢会員や要介護の会員を優先的に訪問してお見舞金を渡しました。
加齢や病変にともない事前の連絡ができない人も増え、コロナ感染禍中のお見舞い行動には大きな制約もありましたが、貴重な交流の機会ともなり、無事を確認し、励ましあうひと時となりました。(家島昌志)
武蔵野
12月17日、武蔵野けやき会の役員2人と武蔵野原水協の2人で、90歳代の2人の被爆者を訪問しました。おひとりはお元気そうでお見舞いをとても喜んでくれ、東友会や東京原水協のみなさんによろしくとのこと。もうおひとりは調子がよくなさそうでしたが、「お見舞金をありがとう」と喜んでくれました。訪問した4人で励まし、お別れしました。(藤本竹次)
江戸川
12月18日から24日にかけて、江戸川親江会の役員4人と江戸川原水協の役員7人が手分けして、16人の被爆者を訪問しました(うち1人は連絡がつかず訪問中止)。
12月6日まで約2カ月入院していた要介護度3の人の部屋に入れていただき話をしました。広島弁が懐かしかったのか、少し笑顔を見せてくれました。別のところでは、訪問した親江会役員と同じ女学校出身の大先輩だとわかり、話が弾む場面も。みなさん、お見舞を喜ばれ、とくに編み物が好評でした。
葛飾
12月19日、葛友会から5人、葛飾原水協から3人が参加して、9人の被爆者を訪問しました。とてもはきはきしていて、逆に訪問者が元気をもらったケースもありましたが、訪問したとき玄関に出て来る足取りが危い人、数年前にころんでから杖を手放せない人なども。施設入所のお一人は、ガラス越しの面会しかできず、手を振って気持ちを伝えあいましたが、嬉しそうな寂しそうな表情が切なかったです。
杉並
12月19日から23日にかけて、光友会役員5人と杉並原水協の役員1人で、5人の被爆者を訪問しました。みなさん持病を抱えておられ、悩みもあるようでしたが、お見舞い訪問をとても喜んでくれました。ある人は、約束の時間に玄関で待っておられ、歩行に困難があるが被爆証言にも協力できると言ってくださいました。手編みのマフラーをとても気に入ってくれました。(久保田朋子)