被爆60年 被爆者の地区の会が主催・共催した都内各地のとりくみ
被爆60年の2005年、都内各地でとりくまれた平和行事のうち、被爆者地区の会が主催または共催したものについて、東友会事務局に報告があったものをとりまとめ、掲載します。(「東友」の記事では、紙幅の関係で協賛や後援などの場合は割愛させていただきました。その記事と同じ内容で掲載しています。)
全体の特徴
被爆60年の2005年、都内各地の被爆者の会がおこなった原爆展や平和のつどい、被爆体験集発行などの活動結果をまとめました。
今回は、地区の会が主催か共催した行事に限って集計したため、地区の会の行事すべてを紹介することはできませんでしたが、この一覧に紹介されていない地区でもさまざまなとりくみがおこなわれました。
たとえば、小・中学校で計画された被爆体験を聞く会に証言者を派遣したり、行政や障害者団体が企画した行事に後援や協力して原爆展や被爆体験を語るなどの活動をおこなった地区もありました。
これらの行事に参加した人たちからは、感動的な感想が数多く寄せられ、被爆者を励ましています。
地区 | 地区の会名 | 企画名 | 開催形態 | 開催期間、冊子等発行日 | 会場 | 閲覧者数、冊子等価格・発行数 | 展示物・特徴 |
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千代田 | 千代田乃会 | 平和のつどい | 共催 | 3月10日 | 千代田公会堂 | 500人 | 吉永小百合さん原爆詩朗読 |
平和コンサート | 会も参加した実行委員会 | 8月9日 | いきいきプラザ1番町 | 180人 | 「戦争をしない国に生きる喜び」がテーマ | ||
平和展示会 | 実行委員会に参加 | 7月5日から27日 | 区役所ロビー | 全体で約600人 | 「原爆と人間展」パネル展示 | ||
8月5日から10日 | いきいきプラザ | ||||||
港 | 港友会 | 被爆60年港区記念式典 | 主催 | 7月2日 | ホテルハートイン乃木坂 | 43人 | 港区長が港友会の会議に歴史上初めて出席 |
港区被爆者実態調査 | 主催 | 7月2日に報告書発行 | 無料・400部 | 調査回答91人(約70%)。今なお心の傷深く,原爆使用許せず | |||
港区平和展 | 共催 | 8月1日から19日 | 港区役所ロビー 他7カ所 | 不明 | 原爆と人間パネル、東京空襲映像を展示 | ||
江東 | 江友会 | 原爆と人間展 | 主催 | 8月1日から15日 | 亀戸文化センター | 2,290人 | アンケート「アメリかによる原爆投下をどう思うか」実施 |
品川 | 品川友の会 | 体験集「平和に願いをこめて」(仮称)発行準備 | 会発行 | 2006年4月刊行予定 | 1,000円・1,500部 | 40人寄稿予定 | |
大田 | 大友会 | 平和のための戦争資料展 | 実行委員会に参加 | 8月7日から9日 | 大田区民プラザ | 450人 | 原爆パネル,靖国神社.満蒙開拓団資料 |
世田谷 | 世田谷同友会 | 戦争と平和を考える親子映画鑑賞会 | 実行委員会に参加 | 8月9日 | 烏山区民センターロビー | 200人 | 原爆人間展パネル |
原爆と人間展 | 主催 | 8月19日から23日 | 烏山区民センターロビー | 800人 | |||
10月7日 | 桃井第2小 | 108人 | |||||
10月9日 | 羽根木公園 | 200人 | |||||
烏山区民センター文化祭 | 実行委員会に参加 | 10月15日から16日 | 烏山区民センター | 不明 | 原爆パネル,NPT会議での活動.写真 | ||
渋谷 | 明友会 | 原爆写真展 | 共催 | 11月3日から4日 | 代々木公園B地区 | 759人 | 原爆パネル、「焼き場の少年」ポスターに関心高い、被爆証言 |
中野 | 長広会 | 第30回中野まつり | 共催 | 10月1日から2日 | 中野区役所ロビー | 2,000人 | 原爆人間展,被爆者が描いた絵,原爆詩朗読ビデオ上映 |
第2回チバリヨー!なかの | 共催 | 7月17日 | 中野区立商工会館 | 300人 | 紙芝居、ビデオ、被爆体験、被爆者が描いた絵 | ||
杉並 | 光友会 | 原爆と人間展 | 主催 区後援 | 6月24日から26日 | 井草地域区民センター | 100人 | |
7月4日から10日 | 高井戸地域区民センター | 150人 | |||||
7月4日から10日 | 荻窪地域区民センター | 100人 | |||||
高円寺戦争と平和写真展 | 実行委員会に参加 | 8月15日 | 第3小体育館 | 50人 | 「原爆と人間展」パネル、被爆証言 | ||
すぎなみ平和のための戦争・原爆展 | 実行委員会に参加 | 8月27日から28日 | 産業商工会館 | 500人 | 原爆パネル、肥田先生講演 | ||
にしおぎ平和のための戦争展 | 実行委員会に参加 | 9月17日 | 西荻区民集会所・西荻南児童公園 | 100人 | 原爆パネル、証言 | ||
豊島 | 豊友会 | 証言の集い | 主催 | 7月16日 | 豊島区立エポック10 | 25人 | 被爆証言2人 |
10月8日 | 21人 | 被爆証言3人 | |||||
原爆展 | 共催 | 7月17日 | 東池袋公園 | 150人 | 原爆と人間パネル、イラク戦争禍などのパネル。外国人も熱心に見ていた | ||
平和のための戦争展 | 実行委員会に参加 | 10月29日から31日 | 勤労福祉会館 | 200人 | 原爆と人間パネル、被爆証言と朗読劇 | ||
北 | 双友会 | おちゃのこ祭祭2005 | 共催 | 6月11日から12日 | 滝野川会館 | 8,000人 | 原爆と人間パネル,焼き場の少年ポスター,NPTパネル,署名 |
平和のための北区戦争展 | 実行委員会に参加 | 10月2日から3日 | 北とぴあ | 600人 | 原爆パネル,原爆瓦,被爆証言 | ||
板橋 | 板橋みのり会 | 平和を進める会 | 共催 | 8月15日 | グリーンホール及び大山公園 | 150人 | 被爆証言、東友会商品販売 |
練馬 | 被爆者練馬の会 | 「アンゼラスの鐘」上映会 | 共催 | 12月10日 | 練馬公民館ホール | 700人 | 2回上映。会場に原爆パネル展示、被爆証言 |
足立 | 足友会 | 原爆・平和・戦争を考えるつどい | 主催 | 8月1日から5日 | 区庁舎アトリウム及び庁舎ホール | 1,800人 | パネル展示、映画、証言 |
体験集「原子雲」第4集発行 | 会発行 | 11月10日 | 1,000円・1,200部 | 広島被爆6人、長崎被爆5人、二世の声3人寄稿。区が130部購入 | |||
葛飾 | 葛友会 | 原爆資料展・原爆パネル展・原爆写真展 | 共催 | 7月19日から8月5日 | 区役所区民ホール | 4,200人 | 費用全額を区が援助 |
原爆写真ポスター展 | 共催 | 7月12日から8月5日 | 広島資料館より借用の原爆写真ポスター展示。会員の交通費を除き、費用全額を区が援助 | ||||
7月13日から7月19日 | 高砂地区センター | 500人 | |||||
7月21日から27日 | 新小岩北地区センター | 400人 | |||||
7月29日から8月4日 | JR常磐線金町駅自由通路 | 7,000人 | |||||
非核平和祈念のつどい | 共催 | 8月1日 | 青砥平和公園 | 400人 | |||
江戸川 | 親江会 | 江戸川原爆犠牲者追悼式 | 共催 | 7月17日 | 葛西区民館ホール、滝野公園 | 350人 | 被爆体験、小・中・高校生の話。区長・議長ら各会派議員、宗教界の参加もあり |
原爆展 | 主催 | 8月25日から31日 | タワーホール展示ホール | 2,300人 | 原爆展パネル、絵と詩、「原爆の図」。交流の場設置 | ||
周年祈念行事式典と平和コンサート | 主催 | 8月30日 | タワーホール小ホール | 280人 | 区長来賓、費用に社協からの支援金 | ||
「アンゼラスの鐘」上映会 | 主催 | 11月12日 | 区民館ホール | 200人 | 江戸川少年少女合唱団合唱。追悼式 と「アンゼラスの鐘」上映会 等 区 100万円補助 | ||
CD「橘麗子 鳩になって・ヒロシマ・ナガサキの平和の歌」作成 | 共同作成 | 7月 | 1,500円・1,000枚 | ||||
八王子 | 八六九会 | 60年私たちの証言「原爆被爆」出版 | 会発行 | 7月末日 | 1,400円・1,800部 | 約50人協力。市補助100万円。 | |
原爆と人間展 | 共催 | 11月4日から6日 | 浅川市民センター | 1,076人 | 市教育長など来賓参加 | ||
原爆と人間展 | 共催 | 11月11日から13日 | 中野市民センター | 517人 | 行政関係者・国会議員や市議も閲覧 | ||
立川 | 立川友の会 | 平和をめざす戦争展 | 実行委員会に参加 | 8月24日から29日 | 女性総合センター アイム | のべ1,000人 | 原爆写真、被爆証言 |
武蔵野 | けやき会 | 被爆者実態調査と証言集発行 | 主催 | 11月22より | 200部予定(予算33万円) | 83人が回答(108人中の77%) | |
三鷹 | 三友会 | 被爆体験集「きのこ雲のきえる日」被爆60年 | 会発行 | 8月6日 | 1,000円・900部 | 35人寄稿。市から30万円補助 (60年事業) | |
世代をこえて平和を考える日 | 共催 | 8月15日 | 市公会堂 | 350人 | 被爆証言。NPT再検討会議、国連での活動報告 | ||
平和と人権セミナー「被爆体験とNPT再検討会議」、原爆展 | 共催 | 12月10日 | コミュニティーセンター | 40人 | パネル,証言 | ||
青梅 | 青梅広長会 | 被爆体験集発行準備 | 会発行 | 2006年度中 | 600部予定 | 市より文集発行費用全額援助(被爆60年行事として) | |
府中 | きすげの会 | 「原爆と人間」展 | 実行委員会に参加 | 10月30日 | 府中の森芸術劇場ドリームホール | 350人 | パネル展示,東友会グッズ販売 |
昭島 | 昭島しあわせ会 | 「原爆と人間展」 | 共催 | 8月8日から16日 | 市役所ロビー | 146人 | パネル40点展示、資料「核兵器って何だろう」配付 |
調布 | 調友会 | 「父と暮らせば」上映 (12月3日のみ)、原爆パネル展 | 共催 | 12月3日から4日 | くすのき会館、市役所前広場 | 上映会940人 | 福祉まつりで |
町田 | 町友会 | 原爆と人間展 | 共催 | 8月4日から11日 | 市役所ロビー | 1,000人 | 原爆パネル展示、説明 |
小金井 | 折鶴桜会 | 文集「戦争も核兵器もない未来を願って」発行 | 会発行 | 5月3日 | 1,000円・250部 | ||
原爆展 | 共催 | 7月26日から29日 | 東京農工大農学部2号館ロビー | 400人 | |||
平和のための戦争展 | 共催 | 8月27日から28日 | 市公会堂 | 150人 | 原爆パネル、絵、15年戦争パネル、被爆証言 | ||
小平 | 小友会 | 被爆の会会員の現状調査活動 | 独自活動 | 12月4日から2006年12月30日 | これから一年間かけ全会員を訪問、生活・健康状態を聞く | ||
東村山 | 東村山の会 | 核兵器廃絶と平和展 | 共催 | 9月27日から10月9日 | 市立中央公民館 | 1,650人 | パネル、広島資料、模型、被爆体験、映画上映 |
国分寺 | 国分会 | 平和祈念行事原爆展 | 共催 | 9月3日 | 市立いずみホール | 300人 | 原爆と人間展パネル、東京大空襲の絵 |
国分寺まつり原爆展 | 共催 | 11月6日 | 武蔵国分寺公園 | 500人 | 原爆と人間展パネル、東京大空襲の絵、サダコさん写真 | ||
被爆60年「広島・長崎原爆体験記」 | 主催 | 12月31日 | 350円・200部 | ||||
西東京 | 西東京友の会 | 原爆と人間展 | 共催 | 4月4日から8日 | 柳沢市民集会所 | 市が会場 (公共施設)提供。原爆パネル展示、「非核・平和」署名訴え | |
5月23日から27日 | 西東京市庁舎ロビー | ||||||
7月26日から30日 | 西東京スポーツセンター | ||||||
8月22日から26日 | 谷戸公民館 | ||||||
9月19日から24日 | 西東京芝久保公民館 | ||||||
10月17日から21日 | 西東京保谷庁舎 | ||||||
東久留米 | 東久友の会 | 原爆展・「父と暮らせば」上映会 | 共催 | 7月30日から31日 | 中央公民館、中央広場 | 900人 | 映画を観に来た人は必ず展示も見た |
武蔵村山 | 村山八五会 | 原爆の詩を読む集い | 共催 | 8月14日 | 大南地区会館 | 100人 | 市職員、各会派市議も参加。原爆写真展、被爆証言も行う |
多摩 | 多摩やまばと会 | 多摩市平和展 | 共催 | 7月30日から8月7日 | パルテノン多摩 | 4,400人 | 原爆パネル、「原爆の図」展示、被爆証言、橋本のぶよコンサート、吉永小百合「原爆の詩」朗読 |