東友会相談員養成研修会 相談活動の歴史、相談事例に学ぶ
2005年度の東友会第3回相談員養成研修会が、12月17日に平和と労働センターでおこなわれました。「東友会被爆者相談所の窓口で」がテーマ。最初に医療福祉特別委員会の飯田マリ子委員長が、東友会の歴史にもふれながら、相談活動が被爆者を励まし、支えてきたことを述べました。
問題提起は、村田未知子東友会相談員が「相談員が見た被爆者の姿と東友会の相談事業」と題しておこないました。村田相談員は、1980年代からの相談内容の実例をあげて報告。被爆者が「こころ」や「からだ」に傷を残しながら健康や生活への不安、子どもたちへの影響を心配しながら生きてきた姿を紹介し、そうした被爆者の相談にこたえていくために相談員たちはお互いに勉強しあってきたこと、地区の相談員や医療・福祉など各分野の専門家との協力が必要であったことなどを話し、高齢となり病気に苦しんでいる被爆者から、東友会の相談活動への期待がいっそう寄せられており、相談事業がますます大切になっていると訴えました。
つづいて地区の会から活動報告がおこなわれました。2003年から2004年にかけて活動をはじめた地区の会の中から、西多摩南・きらら会の塚原貢事務局長、西多摩北・玉川会の薗田東太郎事務局長、品川友の会の長久勝之会長が報告。それぞれの地区で、困難をかかえている被爆者を訪問し、本人に代わって東友会に電話して手当申請書類の記入のお手伝いをしたり、病院への受診同行、時には医師に診断書の書き方を説明をしたりもするなど、地道な活動の姿が報告されました。
研修会には地区相談員をはじめとした被爆者、支援者や学生など136人が参加。参加者からは「一人で生きてきたと思ってましたが、みなさまにお世話になっていたことに、あらためて感謝」「地区の会の地道な活動が直に伝わり参考になった」「初心にもどり相談活動をしていきたい」などの感想が寄せられました。