ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟 全員勝利のお礼と決意 原告団長 山本英典
2018年12月14日、ノーモア・ヒバクシャ東京訴訟が原告32人全員を原爆症と認定させるとの快挙をもって終結しました。これは、弁護団・医師団の多大な尽力とともに、法廷に駆け付け真剣なまなざしで傍聴を続けてくださった東友会と東京原水協などのみなさんの支援のたまものです。原告を代表して深く感謝をいたします。
東京地裁に提訴してから6年半、認定申請を提出してから一番長い原告は12年という長いたたかいでした。
今回の判決では、厚生労働省が決めた審査方針では認められないがん、慢性肝炎、甲状腺機能低下症はもちろん、病名が指定されていない脳梗塞、バセドウ病、慢性心不全の原告も遠距離被爆、入市被爆の場合でも全員が勝訴し、原爆症と認定されました。
今後は、これまでの判決を足がかりにして、非がん疾患で苦しんでいる被爆者の救済と、原爆症認定制度の抜本改正に立ち向かい、核兵器のない世界の実現と原爆被害者への国の償いを求めていくことが求められます。原告の多くは他界し、健康状態が悪い人が増えていますが、私たち原告は、体調の許す限り今後の運動に積極的に加わっていきたいと思っています。