被爆者相談所および法人事務所
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東友会被爆70年事業 広島・長崎墓参団 70年間の思いを胸に

 東友会が、被爆70年事業として取り組んだ広島・長崎への墓参団派遣には、広島へ20人、長崎へ19人が参加。中身の濃い墓参となりました。
 墓参団の全行程にNHK「特報首都圏」のチームが同行取材。2015年6月5日夜と6日朝、「被爆70年 もう一度故郷へ 在京被爆者広島・長崎への旅」の題名で25分間放映されました。

放映されたNHKの番組の一場面。「壮絶な体験から70年故郷に帰っていない」の字幕と、被爆者の姿。デジタルカメラで家庭のテレビ画面を撮影したもの。
同行取材したNHKが制作した番組が放映され、大きな反響を呼んだ

広島墓参団――70年目の初帰郷

 広島墓参団は、2015年5月12日、台風6号の影響で、「羽田空港は出発できるが、広島空港に着陸できるかどうか分からない」という悪天候の中を出発。最終日の14日には突然の雷雨にも見舞われましたが、全員無事で墓参ができました。
 墓参団一行が訪ねたところは、広島放射線影響研究所、比治山旧陸軍墓地、鶴見橋西詰めにある「被爆者の森」、広島県両被団協、本川小学校の原爆遺跡、宮島の厳島神社参拝、松井一實市長への表敬訪問、平和公園、原爆資料館、国立原爆死没者追悼平和祈念館などでした。
 松井市長訪問では、核兵器廃絶のための尽力に感謝するとともに、各国首脳の広島訪問、国への二世対策などを要望しました。
 一行の中には被爆後70年間一度も広島に帰ったことがないという人、放影研の前身、ABCC(原爆傷害調査委員会)時代に全身を検査をされた苦い思い出を持つ女性もあり、NHKから密着取材を受けていました。
 参加者には、初めて広島に来たという長崎被爆者や父母の供養に来た被爆二世もいて、とても喜んでいました。

市役所内にて。「墓参団」の横断幕を掲げて集合写真。
松井一實広島市長とともに
慰霊碑前で手を合わせる人と、その背後に立つ人たち。
広島の本川小学校で手を合わせる

長崎墓参団――亡き妹の献体は…

 長崎墓参は2015年5月19日から21日までおこなわれました。訪問したところは、長崎放射線影響研究所、二十六聖人殉教の地、長崎被災協、平和公園、原爆落下中心地、原爆資料館、原爆死没者追悼平和祈念館、城山小学校、稲佐山展望台、グラバー邸、田上富久市長への表敬訪問、長崎大学原爆後障害医療研究所でした。
 表敬訪問した長崎市役所では、田上市長が、核兵器廃絶のため高校生1万人署名運動を応援したり、被爆の実相の語り部のための研修会を開いていること、話は一人称でしなければ相手の心に達しないといっているなどと話し、交流のひと時を持ちました。
 一行の中に、19歳で亡くなった妹が、長崎大学で原爆との関係を調べるため解剖された記録を確認したいという人がいました。長崎大学に調査を要請していたところ、大学側が解剖記録を探し出し、墓参団訪問時にその記録の要旨を見せてくれるというシーンがあり、みんなを感激させました。

 密着取材したNHKは、広島での「70年目にはじめて帰郷」した人、ABCCで検査を受けた人、長崎で解剖所見を確認した人に焦点を当てた特集番組を作り、首都圏に放映、大きな反響を呼んでいました。

市役所内にて。「墓参団」の横断幕を掲げて集合写真。
田上富久長崎市長とともに
ガラスケース内に展示されたものもある、博物館のような見学用施設内にて。
長崎医大で丁寧な説明を受ける