東友会の被爆70年事業すすむ 被爆者の記憶と願いを次世代に
70年間に去った家族・友人らの遺志を受け継ぎ、いまできることを精一杯つくそう
被爆70年を迎えて東友会は、次に挙げる5つの事業を企画し、順次取り組みをすすめています。同時に、これらの事業を成功させるため「70年事業募金」を呼びかけました。
- 世界へのことづて(現在進行中)
- NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議への代表派遣(4月24日から5月1日)
- 広島・長崎への墓参団派遣(広島:5月12日から14日、長崎:5月19日から21日
- 福島原発被災者交流ツアー(10月21日から22日)
- 東京原爆展(11月23日から28日)
書き残し「世界へのことづて」
現在進行中の「世界へのことづて」は、被爆の体験、被爆の実相を世界の人びとに伝えようという企画で、A4サイズの用紙にそれぞれの思いを書き込み、写真をつけて提出いただくものです。本号に用紙を再度同封しました。
現在100通あまりが東友会に届いていますが、東友会では少なくとも300人の協力はいただきたい、集まった「ことづて」は新聞「東友」で紹介するほか、出版したいと検討しています。最終的には広島、長崎の国立追悼祈念館に送り、永久保存をしてもらう予定です。
NTP要請団と広島・長崎墓参団は終了
このうちNPT再検討会議への代表派遣と広島・長崎墓参団派遣は、成功裡に終えることができました。これから実施されるのが「福島交流ツアー」と「東京原爆展」です。
福島交流ツアー
福島交流ツアーは、1泊2日で計画されており、じっくり交流できるものと期待されています。すでに福島県の原発被害者団体とも連絡がつき、大型バスの手配、視察コースや交流の内容についてなどの打合せも進んでいます。
東京原爆展
東京原爆展は、2015年は新しく建った豊島区役所1階展示場で6日間おこなわれます。豊島区展示場は、会場も大きく設備もすばらしいもので、土曜日と日曜日も開かれているところに特色があります。
2015年の原爆展のパネルは、NPT会議が開かれた4月24日から5月30日まで米ニューヨークの国連本部展示場で展示された日本被団協制作のパネルを使用する予定です。国連展示場では、畳1枚大の平山郁夫画伯の「広島生変図」と、丸山位里・俊画伯の「原爆の図-長崎」が展示されていましたが、日本ではやや小ぶりの絵になって展示される予定です。他のパネルは国連サイズの予定です。
70年募金に感謝
70年事業募金として、東友会は700万円の募金を訴えました。6月15日現在で1217個人19団体から719万7086円が寄せられ、目標を突破しています。ありがとうございます。この募金はこれまでに、NPTへの代表派遣、墓参団の費用に使わせていただいています。