慰霊碑の清掃にも歴史あり 原爆死没者への想いを込めて
東友会は、品川・東海寺境内に建立している原爆犠牲者慰霊碑の清掃を、2002年3月から、3月、5月、7月、9月と12月の年5回ずつ続けています。最初は、理事が参加する専門部が輪番で担当。その後は都内8ブロックが輪番で清掃することになり、2012年3月で10年目になります。
春の彼岸前の3月の清掃はまだ水の冷たい時期、「かじかむ手に息を吹きかけながら磨き上げました」。東友会総会前の5月の清掃は「境内の新芽が迎えてくれました」。7月の清掃は慰霊祭の日、「参列者によろこんでいただけるように早朝から作業をしました」。9月の彼岸の前は、「暑い時期に碑文の中に生えた苔を落とすのが一苦労でした」。12月は「大理石の大きな花生けの中などにこびり付いた落ち葉を素手でかき出しました」。清掃に参加した被爆者からは毎回、こんな声が聞かれました。
被爆者の高齢化がすすんだことから、2010年から12月の清掃は休日の23日を使って事務局員がボランティアで対応。新しい年を気分良く迎えられるように、ていねいに花を生けました。