【連載】被爆者医療ドクター訪問
谷川智行医師
谷川智行医師は1971年2月、長崎県大村市の生まれ。近親者に医者はいませんでしたが、小学生のころからアフリカやアジアの難民の実態をテレビで何度も見て、「人の役に立ちたい、それには医者になるのが一番だ」と思ったのが医師を志した動機だったといいます。
香川医科大学(現・香川大学医学部)を卒業後、香川医療生協高松平和病院や徳島健康生協西部診療所で研修。2001年より代々木病院に勤務。その後、中野共立病院内科、東葛病院小児科勤務を経て、現在は健友会川島診療所所長を務めています。「反核医師の会」の一員として活動する中で被爆者医療に関心を深め、原爆症認定集団訴訟やノーモア被爆者訴訟の医師団にも参加しています。
学生時代に薬害エイズ問題に直面し、医療には医術の習熟も大切だが、政治や制度が重要な役割を果たすことを確信したそうです。
被爆者が悲惨な体験を言葉にして世界へ発信し続けることが核戦争の抑止力になっている、と被爆者を励ましています。
趣味は、国内外を問わず、旅行だそうです。(家島昌志)