被爆者相談所および法人事務所
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【連載】被爆者医療ドクター訪問

聞間ききまはじめ医師

聞間ききまはじめ医師

 聞間先生は静岡県熱海市生まれ。信州大学医学部を卒業後、山梨での6年間の研修を経て、静岡県三島市に新設された診療所に赴任。現在は静岡県西部の生協きたはま診療所の所長として診療に当られています。
 被爆者との関わりは学生時代に始まります。信州大学門前にあった食堂「ピカドン」のおやじさんが前座良明さん(故人)という広島の被爆者で、長野県原爆被害者の会の会長でした。店内には被爆の写真や新聞記事などが張られ、前座さんともよく話をしたそうです。
 本格的な被爆者医療への関わりは静岡に赴任してから。被爆者健診の取り組みを開始し、当時1000人ほどいた静岡県内の被爆者のうち400人ほどが集団健診を受診しました。
 先生は、長年の診療経験から「被爆者は有病率が高い」と感じているそうです。被爆者はなにより戦争被害者であり、かつ放射線被害者であることを見すえるべきだと先生はいいます。戦争体験を後世に引き継いでいくためにも、国は被爆者をきちんと援護すべきだと、認定裁判で証人に立っています。(出田卓)