被爆者相談所および法人事務所
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被爆68年目の広島・長崎 平和式典、献水式、名簿照合など奮闘

 東友会は2013年も広島・長崎の平和式典に代表を派遣し、犠牲者への追悼と被爆40周年に植樹した「東京の木」への献水をおこないました。

広島宣言 「絶対悪」である核兵器の廃絶を
各地区の会からも追悼行事に参加

 広島市の式典には、遺族代表の加藤和己さん(新宿)と死没者調査員の石飛公也さん(国分寺)、山田玲子・村田未知子業務執行理事が参加。
 8月5日に代表は地区の会の代表とともに、広島市中央公園に植樹した2本のケヤキへの献水式をおこないました。このケヤキは、「広島に帰っても戻るところがなくなった被爆者が年に一度集まれる場所を」と被爆40周年に被爆者1人500円の募金をよびかけて翌年4月に植樹したもの。東京に生きる被爆者の象徴としてケヤキを選びました。以後28年間、毎年献水式が続いています。式では東京地婦連から届けられた折り鶴をケヤキの枝にかけ、あの日水を求めて亡くなった被爆者を思い全員が献水。その後代表は、広島市平和祈念資料館で、2012年度東京で死去した被爆者230人の名簿と広島市の原爆死没者名簿の照合を依頼しました。
 6日は、広島市「原爆犠牲者慰霊式・平和祈念式」に参列した後、平和公園内の「葛飾の木」の前で開かれた献水の儀に参加しました。
 2013年の広島での追悼事業には、港区、新宿区、江東区、杉並区、豊島区、葛飾区、江戸川区、立川市、町田市、国分寺市、多摩市の被爆者が参加しました。

東友会代表団の、平和記念公園で並ぶ集合写真。背景に原爆ドームなどが見える。
式典後に平和公園で(広島)
広島市中央公園内、2本のケヤキの前に立つ東友か代表たち。並んだ人たちに向き合って立つ一人が、身振り手振りを交えて話をしている。
東友会の献水式(広島)
平和公園内、「葛飾の木」前、並んで立つ参加者に向き合って、葛飾区長が立っている。
葛友会の献水式であいさつする葛飾区長(広島)

長崎宣言 政府は被爆国の原点に返れ
移植した「東京の木」は元気に育つ

 長崎市でも東友会の代表は平和式典に参加し、「東京の木」への献水をしました。
 8月8日、遺族代表の蒔添安雄さん(大田)と死没者調査員の古賀サヨ子さん(多摩)、山本英典・村田未知子業務執行理事などは長崎市役所を訪問。原爆被爆対策部の黒川智夫部長と面会して東京の原爆死没者141人の名簿と長崎市の名簿の照合を依頼し懇談。その後、日本被団協の集会に参加しました。
 9日には、長崎市平和公園内の葛飾・葛友会の献水の儀に参加した後、「東京の木」クロガネモチへの献水式をおこないました。長崎の「東京の木」は、被爆後の長崎で最初に芽吹いた木・クロガネモチ。被爆40周年の募金で植えた木ですが、一度枯れたため2代目になっています。
 2013年の献水式には東京原水協の代表3人も参加し献水しました。平和公園でのエスカレーターの工事にともない、東友会と4地区が植樹した木は移植されましたが、東友会と江戸川、目黒の木が一緒に、足立と葛飾の木が隣あって、元気に生育していました。その後代表は、長崎市「原爆犠牲者慰霊・平和祈念式典」に参列し、平和祈念像に献花しました。
 2013年の長崎での追悼事業には、墨田区、品川区、大田区、杉並区、葛飾区、江戸川区、調布市、多摩市の被爆者が参加しました。

平和記念公園にしつらえられた献花台の前、花束を持って立つ東友会代表団の集合写真。
式典会場での献花(長崎)
長崎市平和公園内、クロガネモチの木の前に立つ東友会代表たち。
東友会の献水式(長崎)
長崎市役所内にて、東友会の代表から名簿を受け取る黒川智夫部長。
名簿照合の依頼(長崎)