被爆者相談所および法人事務所
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【連載】役員の紹介「東友会とともに」

 被爆時幼児だった「若手」被爆者の役員や、非被爆者の役員を順次紹介します。

第2回 協議会常任理事(国分寺) 石飛公也さん

石飛公也さん

 敗戦間近の1945(昭和20)年8月8日、お母さんは10歳から1歳までの子ども4人を連れ、朝鮮の釜山港から故郷の広島へたどり着きました。石飛さんが4歳9カ月の時です。未だ惨状甚だしい廃墟の中を家族5人は己斐の手前の駅から観音本町、広島駅そして県北部のお母さんの実家まで行かれたそうです。
 石飛さんは18歳で上京。美術学校で学び、広告代理店に入社、アートディレクターとして60歳まで勤めあげました。民医連に務め、東友会の活動にも従事されていたお兄さんの勧めで被爆者手帳を取得。国分会そして東友会に入会されたのが16年程前からとのこと。現在は国分会会長を務めるとともに、東友会の“お抱え絵師”として活躍しています。結成55年記念誌の表紙のデザインはとても素敵でした。認定訴訟の法廷の様子を描かれたスケッチは、本紙「東友」でみなさんご記憶でしょう。今年11月に発行される60周年記念誌の表紙も楽しみですね。
 大好きな農園作業と、満州引き揚げ時に苦労なさったという奥様と、穏やかな時を過ごすのが一番の幸せとのことです。(熊田育郎)