被爆者相談所および法人事務所
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東京被爆二世・三世の会(おりづるの子) 東友会との共同をいっそう強く

 被爆80年でさまざまな企画があった2025年。東京被爆二世・三世の会(通称「おりづるの子」)は、東友会とともに活動を広げました。

原爆被害者の追悼と核兵器廃絶にむけて

 毎年7月におこなわれる「東京都原爆犠牲者追悼のつどい」を中心とした催しは、被爆二世にとっては慰霊と学びの場です。おりづるの子として会員に参加を呼びかけ、また準備や当日運営など実行委員会の一翼を担います。

 2025年8月の広島では、おりづるの子として初めて死没者調査員(東京都の派遣)として東友会とともに行動しました。このほかにも、9月に発行したおりづるの子会報には、6日、9日に広島・長崎に赴いた会員が、現地のようすを紹介しています。

 毎月6日もしくは9日に、核兵器禁止条約批准を政府に求める署名活動が街頭でおこなわれていますが、ここにも、東友会のみなさんと並んで青いたすきをかけて、可能な限り参加しています。
 毎月積み上げられたこの署名は、全国で340万人分を超え、2025年11月22日に外務省に手渡されました。その後おこなわれた国会議員会館前での行動には、青木克明当会会長作画による独自のプラスター「被爆者とともに」を掲げて声を上げました。

街頭で、青いたすきを掛けて署名板を持つ人。署名板には、通行人から見えるよう「日本政府に『核兵器禁止条約』の署名・批准を求める署名」と書かれたk紙がさげられている。
署名行動は青いたすきで
原爆ドームを奥に、手前に木や人がサインペンで描かれ彩色されている。上部に「被爆者と ともに」の文字が貼り付けられている。
11月の行動で掲げたプラスター

 「被爆80年」を冠した企画の中でも大きなものだったのは、9月28日の「ノーベル平和賞受賞記念シンポジウム」です。これは東友会との共催企画として実施。おりづるの子は運営や参加者の呼びかけに役割を果たしました。

東京都の二世健診の改善も

 東京都は、東友会の要求を受けとめ、全国に先がけ1974年から「被爆者の子の健康診断」を、1976年からは医療費助成を実施しました。被爆者自身が強く感じていたわが子の「健康不安」に応じた制度です。
 「被爆者の子に対する援護」による2024年度末の「健康診断受診票」交付数は8931人で、年々増加傾向にあります。健診受診や医療費助成の疾病・障害の実態について、おりづるの子では、毎年公表されるデータを会報で会員に伝えています。
 この制度は、東友会と東京都の話し合いによって少しずつ改善されてきました。改善にあたっては、おりづるの子からも要望を出す機会をいただいています。ここ数年、胃カメラ(胃内視鏡)による胃がん検診の実施、健康診断受診期間の通年化、検査項目の精査などを要望してきましたが、2023年度から胃カメラによる検診が実現したことは記憶に新しいところです。ひきつづき、改善を求めていきたいと思います。

3月に学習会

 12月には、会の独自の学習の機会として、八王子平和・原爆資料館を訪問しました。同館の運営スタッフで、講話をおこなっている永町謙さんは、おりづるの子の会員でもあります。

「おりづるの子」の表題と奥付の下に、「八王子 平和・原爆資料館訪問記」の見出しがあり、文章が書かれている。資料館内の写真も掲載されている。
最新の会報

 次回の学習会は2026年3月1日です。青木会長を講師に、「『黒い雨被爆者』のたたかいは続いている」というテーマです。広島の黒い雨訴訟は勝訴しましたが、雨に遭ったことと病気の発症を条件としたため2次訴訟が起きています。長崎では被爆体験者とされた人々が「我々は被爆者だ」とたたかっています。「ともに支援をしていこう」と企画しました。ご参加ください。

 「被爆体験を背負い、周囲に理解してもらえない悩みや苦労を抱えて、私たちを生み育てた親を見てきた被爆二世・三世が、集い合い、誰もが平和で健康に暮らせる世の中を求めて活動したい」これはおりづるの子の「結成のことば」です。
 会員の多くは、それぞれの仕事を生かして、あるいは退職したあと、なんらかの形で核兵器廃絶や平和の活動に関わりたいという思いを抱いています。被爆81年の2026年、さらに東友会との共同を強めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。