東友会「地区なんでも相談会」 被爆者、二世、家族が参加して
東村山 休会中でも被爆者のニーズはある
東友会の地区なんでも相談会が2016年10月23日に東村山市の中央公民館で開かれ、19人の被爆者と被爆二世・家族が参加しました。相談会の案内は、東友会が連絡できる小平市と国分寺市、地区の会が休会となっている東村山市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市の被爆者と被爆二世に郵送。相談会は、国分寺・国分会と被爆者練馬の会が受付、司会などを担当して開かれました。
開会にあたり協議会理事で東村山市在住の向井保之さんが、東村山の会が休会になった経過とその後も市が開く原爆展に協力していることなどを報告。講師の村田未知子主任相談員は、スライドを上映しながら、原爆症認定・医療特別手当と介護手当を中心に被爆者の手当と葬祭料、被爆二世の健診と東京都独自のがん検診、医療費助成制度について説明しました。
参加者からは、「妻と娘と3人で来ました。私が介護を受けるようになっても安心」などの声がありました。「おりづるの子(東京被爆二世の会)」運営委員の山﨑裕子さんも参加して、入会をよびかけました。
杉並 「制度知らなかった」と新たに申請も
2016年11月3日文化の日に、杉並区の阿佐谷区民センターで、杉並区と中野区に住む被爆者と被爆二世によびかけた東友会の地区なんでも相談会が開かれ、39人の被爆者と被爆二世・家族が参加しました。会場の手配からスライドを上映するための映写機を載せる台まで用意した杉並光友会の原田英俊会長が、最近の国際情勢と被爆者の高齢化の実態にふれながら開会の挨拶。
講師は東友会の村田主任相談員が担当。参加者の10人が被爆二世、3人が家族という構成から被爆者の介護手当と被爆二世の施策に重点を置いて説明しました。
とくに、二世の医療費助成が障害名で指定されているので、高血圧症、喘息、リウマチなどでも受けられることには、「助かる」との声がしきりでした。膝の関節に骨棘ができて変型しているのに、健康管理手当を知らなかったという被爆者もあり、被爆二世健康診断と医療費助成の申請もふくめ、新しく4人が申請することになりました。「おりづるの子」の吉田みちお事務局長が参加し、被爆二世の会を紹介し、入会をよびかけました。