「原爆被害者の墓」で偲ぶつどい
2016年10月30日、八王子市の東京霊園にある「原爆被害者の墓」の前で偲ぶつどいが開かれ、35人が参加しました。
この墓は、「原爆被害者の墓保存会」が被爆60年を期して建立し、42人が合祀されています。この中には、東友会の原爆犠牲者慰霊碑に納められていた22人の分骨と1人の遺髪、遺族が記名だけを希望した被爆者も含まれています。
偲ぶつどいでは、参列者全員が黙祷した後、保存会副代表の滝本昌二さんが、2016年は会員の中から新しく納骨する人がなかったことに感謝しながら挨拶。参列者が墓に献水と献花をおこないました。
保存会事務局長の村田未知子さんが、身寄りのない被爆者の納骨の費用を保存会が全額負担したこと、日本被団協代表委員で東友会会長でもあった藤平典さんの遺族が、本人の希望で記名だけしたことなど、建立から11年間の経過と合祀された人びとについて報告しました。
参列者からは、「私もこのお墓に入りたい」と中野区の被爆者、「わが家のお墓が持てなかったので、こんな立派なお墓に入れた夫は幸せ」と国立市の被爆者の妻の声などが寄せられました。
「原爆被害者の墓」へのお問い合わせは、東友会事務局まで。