日本被団協が代表者会議と中央行動
「ヒバクシャ国際署名」推進など議論
日本被団協の全国代表者会議が2016年10月13日、東京グランドホテルで開かれました。核兵器廃絶に向けた国際情勢について、国際平和ビューロー(IPB)の総会に出席した田中煕巳事務局長が報告。「ヒバクシャ国際署名」の第1次集約56万4240人分(目録)を国連総会第一委員会のサブリ・ブカドム議長に手渡した報告もありました。
原爆症認定制度の抜本的解決に向けては、ノーモア・ヒバクシャ訴訟の勝利、日本被団協の提言等ふまえて解決を目指すことを確認。「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」からインターネットを通じた「デジタル・アーカイブ化」に取り組んでいる経過などが報告されました。この他、被爆二世実態調査、日本被団協活動維持募金などについて提案・報告があり、議論を深めました。
省庁、大使館などへ要請 核保有国大使館には具体的行動を迫る
日本被団協の中央行動は10月14日、参院議員会館に全国の被爆者・被爆二世など約70人が集まり、厚生労働省、核保有国大使館、国会議員への要請をおこないました。
厚労省要請には被爆者と被爆二世21人、弁護士2人が出席。「大臣との定期協議は進める」以外、改善につながる回答はありませんでした。
核保有国大使館には、核兵器廃絶の具体的行動をとること、自国民に核兵器の非人道性・違法性を教育し廃絶の意思確立に努めることなどを、英、露、米、仏、パキスタンの各大使館に要請。中国とインドは事前調整の返事がなく、訪問できませんでした。
国会議員には「ヒバクシャ国際署名」への賛同署名を要請しました。