原水爆禁止世界大会報告 核兵器禁止条約の交渉開始へ市民の力を
東友会理事・家島昌志
2012年8月4日から6日まで、広島で開かれた原水爆禁止2012年世界大会に東友会を代表して参加しました。
21カ国60数人の世界の代表を交えて核廃絶の課題を話し合う3日からの国際会議を受け、4日午後2時からは会場の広島県立総合体育館に全国から7100人の代表が集って開会集会を開催しました。
集会では主催者や来賓が核兵器廃絶を求める強いメッセージを発信。国内外の草の根運動からの力強い活動報告や発言が相次ぎ、核保有国を含む世界各国に「核兵器禁止条約」の交渉を開始させるため、草の根の市民の役割が決定的に重要であることが強調されました。
翌日は、第8分科会「被爆者とともに――被爆者援護・連帯」に参加。5人の被爆者を含め76人の参加があり、熱心な討議が繰り広げられました。私は、日本被団協とともに取り組む「被爆者援護法改正運動」実現のための連携強化を訴えました。
6日の平和式典後の閉会総会では、アンジェラ・ケイン国連上級代表やメキシコ、エジプトの政府代表、共産党の志位和夫委員長や福島県浪江町の馬場有町長からの激励や連帯のあいさつがあり、(1)「核兵器全面禁止のアピール」署名運動の発展、(2)日本政府に被爆国政府にふさわしい役割を求める意見、(3)原発ゼロを求める運動との連携――を含む力強い大会決議が採択されました。
最後にクミコさんの歌と参加者全員の合唱により盛り上がりを見せて、この夏の熱い大会は終了しました。