被爆者相談所および法人事務所
〒113-0034 文京区湯島2-4-4平和と労働センター6階
電話 03-5842-5655 ファックス 03-5842-5653
相談電話受付時間
平日 午前10時から午後5時、土曜 午前10時から午後3時

被爆67年目の広島・長崎 様ざまな活動に参加

平和式典、献水式、名簿照合など

 2012年も東友会は広島・長崎両市で開かれる平和式典に代表を派遣しました。

広島
広島市長「安全なエネルギー政策の確立を」 献水式で葛飾区長とも交流

 広島市へは遺族代表として梅岡功さん(武蔵野)、死没者調査員として杉野信子さん(世田谷)と的早克眞事務局員が派遣され、5日午後、山田玲子業務執行理事や地区の会からの代表、原爆症認定訴訟東京弁護団の代表とともに、広島市中央公園に東友会が植樹した「東京の木」ケヤキへ献水をおこないました。
 その後、東友会が東京都から委託を受けている原爆死没者の照合のため、広島市の窓口を訪れ、2011年度に東京都と東友会が掌握した210人分の死没者名簿を手渡し、広島市の名簿との照合を依頼しました。
 6日、広島平和公園での平和祈念式には、72カ国・地域の海外代表をふくめ5万人の人びとが参加しました。松井一實広島市長は「平和宣言」のなかで、被爆者の証言を引用して被爆の惨状を紹介、被爆体験の伝承者の養成とともに、政府に原発事故を教訓にした安全なエネルギー政策の確立など求め、市内の小学校6年生の児童が「平和への誓い」として、「つらい出来事を想像することで共感できる、過去は変えられないが、私たちは未来をつくる」夢と希望を持つことができると発言し、大きな拍手がわき上がりました。
 式典後、東友会の代表は、平和公園内の葛飾・葛友会の献水の儀に参加。葛飾区の青木克德区長とともに、東友会を代表して山田業務執行理事があいさつし、東友会と地区の会代表も献水しました。その後代表は、平和公園内の慰霊碑に献花をしました。

広島平和記念公園にて、たすきをかけた代表団の集合写真。背景とおくに原爆ドーム。
平和祈念式後に代表団で記念撮影 (広島)
広島市の死没者名簿照合窓口にて、あいさつして名簿を渡す東友会代表と、受け取る広島市職員。
名簿照合の依頼 (広島)
広島の「東京の木」前に集まった参加者たち。
葛飾の献水式 (広島)

長崎
長崎市長「被爆者援護施策の充実」を強調 改修にともなう「東京の木」移植でも懇談

 長崎市には遺族代表として中嶋康代さん(府中)、死没者調査員として奥田萩子さん(葛飾)と村田未知子業務執行理事を派遣しました。代表は、山本英典業務執行理事や地区の会の代表とともに9日、平和式典の前に平和公園内で開かれた葛友会の献水の儀に参加。その後、東友会が平和公園内に植樹したクロガネモチに献水をおこない、式典に参列しました。
 長崎市の式典には6000人が参列。2012年は初参加した核保有国米英仏3カ国の駐日大使をはじめ42カ国の代表も参加しました。長崎市の田上富久市長は、米大使や首相らが座る来賓席を見据えながら、核兵器の禁止と放射能に脅かされることのない社会の構築、被爆者援護施策の充実を要求。被爆者代表の中島正德さんは、悲惨な被爆体験を証言し核兵器の廃絶を強く訴えました。
 長崎市平和公園はエスカレータ設置工事がすすみ、「東京の木」は、脇に植樹されている目黒、足立、葛飾の木とともに、付近に移植されることになりました。
 代表は10日、山本業務執行理事とともに長崎市役所を訪問。原爆被爆者対策部の金子正剛次長と懇談し、124人分の原爆死没者名簿を手渡し、照合を依頼しました。

長崎市平和公園、設置された献花台の前での集合写真。
平和祈念式典後に代表団で記念撮影 (長崎)
長崎の「東京の木」前に集まった参加者たち。
東友会の献水式 (長崎)
長崎市庁舎内にて、名簿を手渡す東友会代表らと、受け取る長崎市職員。
名簿照合の依頼 (長崎)