被爆者相談所および法人事務所
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被災50周年3・1ビキニデーに参加して

墨田折鶴会会長・山下久代

 1954年3月1日、アメリカが太平洋ビキニ環礁でおこなった水爆実験で日本の漁船・第五福竜丸が被災した事件をきっかけに、国民的な原水爆禁止運動が巻き起こりました。2004年はビキニ被災から50周年。集会に参加した山下久代さんに報告をいただきました。
 被災50周年の3・1ビキニデーが、2004年2月28日から3月1日の3日間、静岡・焼津で開かれました。
 私は、東友会代表として、2月29日の「ビキニ水爆実験を裁く『市民法廷」』、同日の日本原水協全国集会と「被爆者と被災者の交流、援護・連帯」の分科会、3月1日の献花墓参平和行進と被災50周年2004年・1ビキニデー集会(同・実行委員会主催)に参加しました。
 ビキニ被災者をはじめ、平和を願う海外の代表、全国の老若男女が集まり、29日の全国集会には1200人、1日のビキニデー集会には1800人が一堂につどいました。

若い世代への語り継ぎも

 これらの諸行事に参加し、いろいろな方のお話を直接聞くことができて、これまで知らなかったことが多いと痛感しました。いま、真実をもっと知りたくなっています。
 若い人たちの参加も多く、心強さを感じました。平和の心を未来へ伝えてもらうためにも、いま被爆者の真実と生き様を語りつづけてゆかなければならないと思いました。難しいけど、やっていかなくてはならない、私たちの大きな宿題です。
 ビキニの水爆被災事件をきっかけに運動が起こり、2年後に被団協(被爆者の全国組織)ができたことを思うと、平和のために行動する人びとをいかに広げられるか、被爆者として考えてゆかなければと思っています。

「ノーモアヒロシマ・ナガサキ・ヒバクシャ」など書かれた横断幕を、他の参加者と一緒に掲げている山下さん。その奥にはたくさんの参加者と様々な団体の旗も。
3・1ビキニデー会場で(中央が山下さん)