東数男原爆裁判 新たに証人尋問を決定
「原爆放射線と肝機能障害」を聞く
東原爆裁判の第18回口頭弁論が2003年2月3日、東京地裁103号法廷で開かれ、80人が傍聴しました。この日は、弁護団から新しい証人申請がありました。放射線影響研究所の藤原佐枝子臨床研究部副部長です。藤原氏が放影研の研究誌に書いた論文に、肝機能障害の発症に原爆放射線が影響していることを示唆する記述があります。
弁護団はこれを重視し、証人尋問を請求したものです。藤原氏の論文については、国=厚生労働省側も証拠として提出していますが、証人喚問の請求には難色を示しました。裁判長は、弁護団の請求を受け入れ、次回に原告・被告60分ずつ、合計2時間の尋問をすることを決定しました。
弁論後の報告のつどいで弁護団は「藤原証言は東裁判で最も重要な証言になる。全力を挙げて対応するので、傍聴席を満席にしてほしい」と述べました。