被爆80年事業ホットニュース 原爆展のチラシが完成 広島・長崎ツアーの募集開始
東友会の被爆80年事業のうち「ヒロシマ・ナガサキ原爆パネル展」と「広島・長崎ピースツアー」の企画が確定し、ツアーの募集が始まりました。
原爆展の日時・内容
展示するのは2022年にニューヨークの国連ロビーで開かれた原爆展に使われた48枚のパネル。日本被団協が日本生協連の協力のもとに作成したもので、すべてに英語と日本語の説明がつきます。
パネルのサイズは大きいものは縦1メートル横2メートルを超える迫力ある大型で、原爆被害から戦後の被爆者の姿と運動、高校生や青年たちの運動も紹介しています。
開催期間と時間は左表のとおり、入場は無料です。会場は中野区の東京都生協連会館3階。JR中野駅南口から徒歩7分程度です。
被爆者証言や原爆関連映像の映写、夏休みの子どもたちの自由研究のテーマになる資料を用意し、会場入り口の壁面に、折り鶴を重ねて虹と青空、白い鳩をつくる企画もあります。

日付 | 時間 |
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15日 金曜日 | 10時から17時 |
16日 土曜日 | 10時から20時 |
17日 日曜日 | 10時から20時 |
18日 月曜日 | 10時から17時 |
19日 火曜日 | 10時から17時 |
20日 水曜日 | 10時から17時 |
21日 木曜日 | 10時から17時 |
22日 金曜日 | 10時から17時 |
23日 土曜日 | 10時から20時 |
24日 日曜日 | 10時から18時 |
ツアーの目玉は
東友会は1970年の広島・長崎墓参団を最初に、節目ごとに広島・長崎へのツアーを実施してきましたが、被爆者の高齢化を考えると、今回が最後の企画になると思われます。
今回のツアーは、通常の旅行では行きにくい重要な施設を訪問して核兵器の被害を改めて確認することと、被爆者と生協組合員など一般都民との交流を目的にしています。
前者について広島は、何万人もの重症者や死者が運ばれて荼毘に付され、戦後は原爆孤児の収容施設も設けられた似島を、日に2便しかない船を使って訪問します。長崎では、米国から返還された人体の標本が保管され、資料館も併設されている長崎大学の後障害研究所を訪ねます。
あわせて、広島・長崎とも放射性影響研究所(放影研)を訪ねます。放影研は1975年から日米共同の研究機関として原爆後障害などを調べるために設置されています。しかしその前身は、「検査はするが治療はしない」「被爆者をモルモット扱いにした」と悪名が高かった米国のABCC(原爆傷害調査委員会)でした。広島は原爆投下の1年半後、長崎は3年後に両市内の病院などに開設され、多量の放射線を受けた人体がどうなるのかを調べていた組織です。こうした歴史的経過も学びます。