ピースアクション 引き継いでほしい 「再びヒバクシャをつくらせない」の思いと運動
「ピースアクション in TOKYO&ピースパレード」が2025年4月12日、渋谷区の東京ウィメンズプラザで開かれ、全体で108人、東友会から25人が参加しました。コロナ禍の1回を除いて2005年から毎年、東京都生協連と東京地婦連、東友会が共催しているもので、今回で20回目。
東友会の村田未知子執行理事の司会で始まり、開会挨拶のあと広島市・長崎市両市長のビデオメッセージが映写され、参加した両市東京事務所長が紹介されました。
オスロでのノーベル平和賞授賞式とたいまつ行進などの記録映像の映写の後、家島昌志代表理事が、核兵器廃絶を訴え続けた被爆者運動がノーベル平和賞を受賞した意味と今後の使命、受賞式の様子をユーモアを交えながら報告しました。
2025年の被爆証言は広島駅で1歳のとき母とともに被爆した練馬区の綿平敬三さん。爆死した父の顔を知らず、母の胎内にいた弟を亡くし、5歳のときから仕送りする母と別れて独りで育った寂しく苦しい戦後の生活と、60歳のとき1回だけ届いた母の手紙を映像を使って証言。「ノーベル平和賞受賞は、再びヒバクシャをつくらせてはならないと訴えてきた私たちの運動が『人類のために最大の貢献をした人をたたえる』というノーベルの願いを満たすものであると認められたのです。ぜひ、私たちの願いを引き継いでほしい」と訴えました。会場では涙して聞く人の姿が目立ちました。
参加団体の活動報告では、コープみらい、パルシステム東京、東都生協、西都保健生協、日本生協連、東京地婦連が、それぞれの活動を映像とともに生き生きと報告。参加した被爆者から「励まされるね」との声がありました。
アピールの採択後、全員がステージに上がって記念撮影をしました。

集会後のパレードは、2025年も天候に恵まれ、東友会の参加者は青いタスキを掛けて、生協の人びととともに青山から表参道、渋谷駅まで行進。沿道の人びとに手を振りながら、被爆国の首都・東京から核兵器廃絶と平和な世界への願いを発信しようと、道行く多くの人びとにアピールしました。
