被爆者相談所および法人事務所
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原爆被害者の墓 新たに一人納骨

 2020年5月31日、4月6日に急性骨髄性白血病のために死去された福原節子さんの遺骨が「原爆被害者の墓」に納められました。
 広島で被爆した福原さんは、住んでいた大田区の被爆者の会・大友会の推薦で、1990年代から15年間、東京都原爆被害者団体協議会の理事に登録され、被爆者援護法制定運動などに参加。原爆で失った夫への思いを抱いて国会議員への要請などに積極的に参加していました。

「原爆被害者の墓」とは

 「身寄りがないので、墓を建てても供養してもらえる遺族がいない」「墓を建てる財力がない」と困っていた被爆者と家族のためにと、被爆60年を期して東京の被爆者が個人で建てた共同墓地です。
 現在48人の原爆被爆者と家族が合祀されています。合祀されているのは、23体の被爆者と家族の遺骨と、東友会の原爆犠牲者慰霊碑が寺院の境内にあった当時、慰霊碑に納められていた22体の分骨と1体の遺髪。さらに、藤平とうへいのり氏(東友会会長)、加藤力男氏(原爆症認定集団訴訟東京原告団長)のふたりは、お名前だけを刻んであります。
 「墓」は、八王子市高尾の東京霊園内にあり、毎年10月の最後の日曜日に、遺族とこれからお墓に入る人が集まって「偲ぶつどい」を開いています。

「原爆被害者の墓」についてのお問い合わせは、東友会事務局まで。

「原爆被害者の墓」前にしつらえられた献花台の前で手を合わせる参加者
「原爆被害者の墓」の前で
「福原節子 (広島被爆) 没年二〇二〇年四月六日 行年九十二歳」など、ひとりひとり彫り込まれている。
納骨された人の銘板