被爆二世「がん検診」条件拡大を 実情ふまえ都議会で質問
傍聴後に都の担当係と懇談も
2016年3月15日の都議会厚生委員会で、被爆二世問題が取り上げられ、被爆者と被爆二世20人が傍聴しました。この問題が取り上げられるのは、2014年3月の同委員会で被爆二世の塩村あやか都議が質問して以来。今回の質疑も被爆二世である和泉なおみ都議(共産党)。二人の都議は「おりづるの子」(東京被爆二世の会)の会員でもあります。
和泉都議は、被爆二世のがん検診を全国にさきがけてすすめてきた東京都の施策を高く評価した上で「被爆二世の健康診断とがん検診の期間を広げてほしい、来月から被爆者の胃がん検診に追加される胃カメラ検査を被爆二世にも追加してほしい」と要望。被爆二世の不安については東友会が結成55周年事業で実施した「被爆二世実態調査」に集計された声と和泉都議自身と姉妹、被爆三世である子どもの実状を語り、施策の充実を訴えました。
傍聴席の被爆者や被爆二世は息を呑むように質疑を聞き、被爆二世の不安の訴えには涙する姿もありました。
傍聴後に、東友会の大岩孝平代表理事と執行理事4人、「おりづるの子」の吉田みちお事務局長が福祉保健局被爆者援護係を訪ね、丸山泰彦係長と懇談しました。