被爆者相談所および法人事務所
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おりづるの子(東京被爆二世の会) NPT要請代表団に2人が参加

 2013年に発足したおりづるの子(東京被爆二世の会)は、結成2年目を迎え、着実に活動の幅を広げています。2015年4月から5月のNPT要請代表団には、メンバーである被爆二世2人が参加することになりました。この1年のおりづるの子の足取りを紹介します。

結成2年目を迎えて

 2013年4月に結成されたおりづるの子(東京被爆二世の会)は、会員数が90人を超え、その後も着々と活動の幅を広げています。
 2014年4月19日、東友会ビル3階会議室で、結成から1年を経たおりづるの子(東京被爆二世の会)の初めての定期総会が開催され、被爆二世・三世24人の会員が参加しました。質疑応答などが活発におこなわれ、2014年度の活動方針などを討論・承認しました。また、日本被団協事務局次長の藤森俊希さんに「核兵器廃絶、今こそ行動のとき」と題する記念講演をしていただきました。

定期総会で記念講演を語る藤森俊希さん(2014年4月19日)

10月には会員交流会を実施

 7月18~23日に東京都庁南展望室で実施された、東友会主催の東京原爆展では、おりづるの子会員の被爆二世が企画・準備段階から多数参加。展示プランづくりや展示内容の具体化、事前から当日にかけての準備・セッティング、開催中の各コーナーでの立ち会いなど、さまざまな形で積極的に協力し、多くの役割を果たしました。
 10月5日には、以前より会員からの希望が多かった交流会を開催し、台風が近づく悪天候のなかにもかかわらず、会員ら19人が参加。被爆二世の健康診断や東京都の医療費助成のこと、核兵器も戦争もない世界を求めて被爆二世としてどんな取り組みができるのかなど、それぞれの気持ちや思い、悩みなどを交わし合い、実りの多い集まりとなりました。

長方形に並べられた机に着席する参加者たち
被爆二世の健康問題や核兵器廃絶への取り組みなどについて率直に語り合った会員交流会(2014年10月5日)

NPT要請代表団にも参加

 2015年に米国ニューヨークで開かれる、5年に一度のNPT再検討会議に向けて、被爆二世の立場から何か前向きな取り組みができないか、春先から運営委員会などでくり返し議論されてきました。その結果、田﨑豊子さん(会長)、平山雪野さん(運営委員)の2人が、東友会の推薦をうけて、日本被団協のNPT要請代表団に参加することになりました。現在、被爆二世としてニューヨークでの要請行動に向かう2人を応援するために、支援カンパや、会員みんなで「被爆二世としての思い」を執筆する取り組みなどを続けています。
 2月8日には、被爆者としての国際活動経験が豊富な豊島区の被爆者・山田玲子さん(東友会業務執行理事)を講師に迎えて、ニューヨークに行く2人を激励し、NPT再検討会議と要請行動について理解を深めるための学習交流会を企画。多くの人びとの参加を呼びかけています。