被爆者相談所および法人事務所
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「被爆者年末お見舞い行動」報告 顔を合わせた交流の大切さを実感

 2014年12月14日、50回目の「被爆者に年末見舞金を贈るつどい」が開かれ、東京原水協から東京の被爆者272人に見舞金が贈られました(「東友」2014年12月号にて既報)。被爆者地区の会と地域原水協が協力して被爆者を訪問し、お見舞金を届けた様子を、報告のあった地区から紹介します。(掲載順不同)

中野

 12月17日、長広会の役員3人が、東京原水協のみなさんから贈られた年末お見舞金を8人の方に届けました。88歳の高齢でも元気そうに見える人、70代前半の若さでもほとんど動けない人、家族といっしょに暮している人、一人暮らしの人など、状況は様ざまで、被爆者の置かれた現状を一律に見ることはできませんが、みなさん被爆時の体験は忘れられないようです。年に一度でも、訪問してお話しすること自体を、とても喜んでいただけました。(家島昌志)

気持ちを伝えあう(中野)

立川

 立川友の会は12月19日、立川友の会の2人と原水協の2人が参加して、事前に役員が訪問して調べた4人に年末見舞金を届けました。介護施設に入所している人、家族と同居して介護を受けている人など、生活に困難を抱えておられました。しかし、訪問をたいへん喜んでくださり、「東友会には多くの援助を受けています」と語っていました。立川友の会の役員も高齢化し、頻繁な訪問はできませんが、顔を合わせたコミュニケーションの大切さを痛感しました。(平井賢次)

交流のひとときに(立川)

江東

 江友会は12月20日、江東原水協の3人と江友会の6人が3班に分かれ、10人に年末見舞金を届けました。全体的に、一人暮らしの方、足腰の不自由な方が多く、ヘルパーに来てもらっているという方もおられました。日用品は配達してくれるスーパーでまとめ買いし、生鮮食料品だけは近くの店舗で買うなど、みなさん工夫しながら生活されていることがよくわかりました。苦労しているというだけでなく、定年後に趣味を持って取り組んでいる方もおられ、前向きな生き方に励まされました。(森貞士)

工夫して生活(江東)

三鷹

 12月22日、三友会の3人と原水協の1人が、年末見舞金をお渡しする5人を訪問しました。みなさん、高齢と病気で困難を抱えておられる人たちですが、訪問を喜んでくださり、それぞれのお宅で話がはずみました。以前は三友会や東友会の活動に積極的に参加されていた人は、いま活動に参加できないことから「お見舞金は他の人に回してください」と遠慮されたりもしましたが、話し込んでいくなかで最後は涙を流して別れを惜しんでいました。(松本貢)

笑顔で懇談(三鷹)

練馬

 被爆者練馬の会は12月22日、練馬の会の3人と原水協の1人が参加して、5人の方に年末見舞金を届けました。足腰が弱って行動が不自由になっている方が多く、みなさん通院も一苦労のようでした。一人暮らしでヘルパーに来てもらっている人もいて、高齢・一人暮らしの被爆者のケアの切実さを感じました。 みなさん、訪問をたいへん喜ばれ、心遣いをとても感謝しておられました。(鈴木操)

寒い中を訪問して(練馬)

 ここで紹介した他にも、各地区ごとに被爆者の会と原水協が共同して訪問活動がおこなわれています。次号以降、紙幅の許す範囲で紹介します。