東友会の被爆70年事業 過去・現在・未来を見すえた4つの企画
東友会は被爆70年を期して、4つの事業を企画しています。
NPT再検討会議代表団
ニューヨークの国連本部で開かれるNPT(核不拡散条約)再検討会議への代表派遣です。この代表団は、日本被団協が全国的に募集した50人の代表団の一員として、100人の日本生協連代表団と一緒に、国連本部で開催されるNPT再検討会議にむけた要請、国連本部で日本被団協が開催する原爆展で証言や説明をおこないます。東友会の代表として先月号で紹介した9人が参加を予定しています。出発は4月24日、帰国は5月1日を予定しています。
広島・長崎慰霊墓参団
被爆25年の1970年に東友会初の慰霊墓参団を実施してから、被爆40年、50年にも企画してきました。
前回、被爆50年の墓参団は、資料館や平和公園をはじめ、広島・長崎両市の市長を表敬訪問。広島墓参団にはNHKが同行しドキュメント番組がつくられました。長崎墓参団は長崎大学医学部の資料センターを訪ねることができました。
今回の墓参団は、季候のいい5月におこないます。往復は航空機、市内の全体での移動はバスを使い、高齢被爆者が参加しやすい日程にしています。
訪問先は、広島・長崎とも平和公園、資料館をはじめ両市市役所での市長との面会、被爆者団体の事務所、放射線影響研究所などを訪ねるとともに、参加者が個々に墓参できる自由時間を確保するよう企画しています
募集開始は2月から。両市とも定員40人を予定しています。参加者は、被爆者や家族はもちろん、ひろく都民にもよびかけます。
募集要項をご希望の方は、東友会に連絡してください。
福島視察・交流ツアー
「福島原発の被害を受けた人たちはどうしていらっしゃるだろう」。同じ放射線の被害を受けた者として、多くの被爆者が心配しています。
地区の会や個人で現地を視察し、被害者と交流し、被害者が起こした裁判を支援している被爆者も増えています。
東友会としても、貸し切りバスを使った1泊2日の視察をかねた支援と連帯ツアーを、10月におこなうことにしました。募集は7月を予定しています。
東京原爆展
被爆60年から東友会が毎年、東京都庁の展望室で開いてきた「つたえようヒロシマ・ナガサキ東京原爆展」。日本被団協が5月に国連で展示したパネルを使い、11月中旬から下旬に開催することにしました。会場は豊島区役所新庁舎の予定です。
これらの事業を成功させるために東友会は700万円を目標に「被爆70年事業募金」への協力をよびかけています。ご支援をお願いいたします。
東友会の被爆70年事業の主な日程
NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議への要請団
4月24日から5月1日 アメリカ・ニューヨークに9人の代表を派遣(被爆者6人、被爆二世2人、事務局相談員1人)
被爆70年慰霊墓参団
- 広島墓参団 5月12日(火曜日)~14日(木曜日) 2泊3日 1人67,000円程度
- 長崎墓参団 5月19日(火曜日)~21日(木曜日) 2泊3日 1人72,000円程度
往復航空券、現地バス代、宿泊費、食事代/定員40人
福島視察・交流ツアー
10月21日(水曜日)~22日(木曜日) 1泊2日 1人14,000円程度
往復大型バス代、宿泊費、食事代/定員40人
つたえようヒロシマ・ナガサキ東京原爆展(仮称)
- 11月中下旬の5日間程度、豊島区役所を予定。
- NPT再検討会議開会中に、国連本部のロビーで展示した原爆展パネルを展示