【訃報】 東友会元副会長 安藤賢治さん
2014年9月11日、老衰のため死去。享年87歳。18歳のとき広島市皆実町の暁部隊の兵舎内、爆心地から2.0キロで被爆。
1958年の東京都原爆被害者団体協議会結成に参加。翌1959年から1996年まで37年間協議会常任理事、理事を歴任。この間、東友会の事業、組織、行動を支えて、1988年から1997年まで協議会副会長として活躍されていました。
東友会結成の前月に結成された大田・誠友会(大友会の前身)に参加し副会長に。1984年の大友会再建にも関わり、85年から継続している大田病院での集団健診の開始にも中心的な役割を果たしました。
死没者への深い思いから追悼事業に熱心で、品川・東海寺での慰霊祭では、テント張りから椅子並べなどの力仕事を大声で指揮し、一手に引き受けて大活躍していました。
さらに被爆40年の1985年から被爆50年にかけて国民的な支持をうけて広げられた被爆者援護法制定運動では、東友会の「行動隊長」として、団体要請、国会議員への要請、デモ行進の企画や指揮を担当し、全国の被爆者運動を支えました。
一見豪快で、おおらかに行動をリードしながらも、一人ひとりを大切にし、細やかな心遣いをする人柄が、多くの被爆者や支援者から親しまれていました。
安藤さんのご逝去により、東友会結成総会に参加して当時のことを知っている被爆者のすべてが亡くなられたことになります。