一人ひとりの被爆者を支えられるように 「年末お見舞い行動」報告
2013年12月8日に開かれた49回目の「被爆者に年末見舞金を贈るつどい」で、東京原水協から東京の被爆者270人に見舞金が贈られました。年末にかけて被爆者地区の会と地域原水協が協力して被爆者を訪問し、お見舞金を届けた様子を、報告のあった地区から紹介します。(掲載順不同)
八王子
八六九会は12月14日、19日の2日間にわたって9人の被爆者に原水協からのお見舞金を届けました。
介護施設に入居している方が2人。どちらも車椅子の生活です。訪ねてくる人はめったになく、私たちの訪問を待ち焦がれておられました。
91歳でお元気な方もあります。広島・比治山の通信隊にいて被爆した体験を詳細に語ってくださいました。
一人暮らしで足腰が弱り、外出がままならない方、腸閉塞を何回か起こし体調をすっかり崩した方、がんの経過観察、脳梗塞の後遺症、脳腫瘍の疑いなど、ほとんどの方が病気に苦しんでおられます。年一度のお見舞いだけでなく、常に支えてあげなくてはと思いました。(伊藤雅浩)
江東
12月22日、東京原水協から贈呈された年末見舞金と江友会からの見舞金を、都合のつかない1人を除いて9人を訪問して届けました。江東原水協と江友会から7人が参加し、3班に分かれて行動しました。
みなさん足が弱ってきて歩行困難の方が増え、介護を受けている人が多かったです。
趣味の書画などに取り組んで前向きに時間を過ごしている方もおられ、しばし歓談のときをもつことができました。話の中で、原爆・原発を排除して安心して過ごせる世の中にしていくことが我われ被爆者の願いであることを再確認しました。
連絡の取れなかった1人には、12月26日に無事お届けできました。(森貞士)
目黒
萠友会は毎年、12月23日に東京土建目黒支部の場所をお借りし、目黒原水協と共同で餅つき大会をおこない、つきたての餅1パックを持って区内の老齢者をお見舞い訪問しています。この中に、萠友会の見舞金対象者も加え、総勢45人が手分けして配布しています。
2014年は、萠友会のお見舞い被爆者は10人。訪問時に、健康や暮らしの状態を把握するよう努めています。今回は、10人とも80代、90代の高齢で、年相応の具合の悪さを抱えつつも、みなさん元気にお過ごしで安心しました。お見舞い金について、「毎年、ありがたく思っています」との声をいただきました。(小西清治)
三鷹
12月24日、三友会の大岩孝平会長、松本貢事務局長、山本英典顧問が、三鷹原水協の小川秀男理事長とともに7軒を訪問しました。
前会長の出島艶子さんは、「私がもらう身になったのね」と照れておられました。外出はままなりませんが、三鷹市が被爆証言をDVDに収録するため訪ねてきた日のことを楽しげに話していました。
N子さんは、足腰が不自由という症状でしたが、訪問を喜び、家の外まで出て見送ってくれました。
F子さんは、「お見舞い金は寄付します」といいながらもみんなの訪問を感謝しておられました。
不在だった4人には、後日松本さんが見舞金を届けました。(山本英典)