原爆症認定東京訴訟 原爆孤児の生き様を語った小杉さん
東京の被爆者ら20人が起こした新しい「原爆症認定東京訴訟」の第2回口頭弁論が8月20日、東京地裁103号法廷でおこなわれました。被爆者ら70人が傍聴しました。
この日意見陳述に立ったのは、広島被爆で目黒区在住の小杉正毅さん(78歳)。11歳の時、学童疎開で避難中に原爆が投下され、母と弟は原爆死。父親は南方戦線で戦死。孤児になった小杉さんは被爆5日後に入市し、自宅周辺を捜索。残留放射線の被害を受けました。「孤児」といわれて同情や憐れみを受けるのがいやで上京。黙って働きつづけてきましたが、2001年に食道ガン、2009年に下咽頭ガンに冒されて原爆症認定を申請しましたが却下され、提訴に踏み切りました。小杉さんは「私の病気の原因が原爆であることを認めてほしい」と訴えました。
続いて内田明弁護士が、原爆症認定訴訟の基本的視点などを弁論しました。