被爆者相談所および法人事務所
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NPT再検討会議の結果について 日本被団協事務局長が談話

 NPT再検討会議は2010年5月28日、最終文書を全員一致で採択して終了しました。日本被団協の田中煕巳事務局長は、この文書について、「核兵器のない世界の実現に向けての新たな第一歩を歓迎する」として、次の談話(要旨)を発表しました。

 「最終文書では核兵器ゼロに向けての明確な行程表は示されませんでしたが、確かな第一歩を踏み出すことを参加国全員が合意したことに私たちは希望を持ちます。
 国連事務総長らは、会議の成功に果たした市民社会の役割を高く評価しました。
 日本被団協が主催した国連原爆展は、世界の人々の関心を引きつけ、2カ月間開催されました。また日本被団協代表が40校を上回る学校で行った証言活動も市民社会の活動として特記していいでしょう。
 NPT再検討会議の成果をふまえ、核兵器は人類と共存できない非人間的な悪魔の兵器であることを世界のすみずみに伝え広げる努力を重ねます」

 一方、NPT会議で被爆国の政府として積極的な役割を果たさなかった日本政府への働きかけが、今後ますます重要になります。

署名用紙の入った段ボール箱がレンガのように積み上げられている。その前には「6,901,037」と書名の数が大きく書かれた紙が広げられている。箱の後ろには要請団の人々が並んでいる。
690万の署名を積み上げて