被爆者相談所および法人事務所
〒113-0034 文京区湯島2-4-4平和と労働センター6階
電話 03-5842-5655 ファックス 03-5842-5653
相談電話受付時間
平日 午前10時から午後5時、土曜 午前10時から午後3時

東友会相談員養成研修会 「原爆症認定」を実例で学ぶ

 2003年度3度目の「相談員要請研修会」が12月20日、東友会の会館ホールでおこなわれました。研修会のテーマは「いま話題の原爆症認定制度とは」。集団訴訟について勉強したいという被爆者、医療機関や法律関係者、平和運動関係者など131人が参加しました。
 講師の村田未知子・東友会相談員は、1987年からの16年間に191件の原爆症認定申請にたずさわり、93人が認定され、82人が却下されたこと、原爆症が認定されるのは被爆者100人に1人というほどきびしいことを、東友会の相談事例を挙げながら説明しました。審査がきびしい原因は、国が認定の基準にしているDS86と「原因確率」が、被爆の実態にまったく合っていないためであることを、厚生労働省の資料(下表参照)で明らかにしました。集団訴訟は、原爆被害を軽く扱い、核兵器を使える兵器にしようとするものとのたたかいであることを強調し、支援を訴えました。

並べられた机に着席し話を聞く参加者たち。
講師の話を熱心に聞き入る相談員研修会参加者
数紙から新聞の切り抜きの写真。
原爆症認定行政のずさんさをつく報道
爆発後の経過時間ごとの残留放射線量(センチグレイ)・広島
爆発後の経過時間 爆心からの距離
0メートル 100メートル 200メートル 300メートル 400メートル 500メートル 600メートル 700メートル
1から8時間後 26 20 15 10 6 3 2 1
8から16時間後 18 14 11 7 4 2 1 0
16から24時間後 10 8 6 4 2 1 1 0
24から32時間後 7 6 4 3 2 1 0 0
32から40時間後 5 4 3 2 1 1 0 0
40から48時間後 4 3 2 1 1 0 0 0
48から56時間後 2 2 1 1 1 0 0 0
56から64時間後 2 1 1 1 0 0 0 0
64から72時間後 1 1 1 1 0 0 0 0
爆発後の経過時間ごとの残留放射線量(センチグレイ)・長崎
爆発後の経過時間 爆心からの距離
0メートル 100メートル 200メートル 300メートル 400メートル 500メートル 600メートル
1から8時間後 12 10 7 4 2 1 1
8から16時間後 5 4 3 2 1 0 0
16から24時間後 2 2 1 1 0 0 0
24から32時間後 2 1 1 0 0 0 0
32から40時間後 1 1 1 0 0 0 0
40から48時間後 1 1 0 0 0 0 0
48から56時間後 1 0 0 0 0 0 0
56から64時間後 0 0 0 0 0 0 0
64から72時間後 0 0 0 0 0 0 0