被爆者相談所および法人事務所
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アメリカ遊説団に参加して

東友会事務局次長 上田紘治

 日本被団協の「アメリカ中部・東部被爆の実相普及ツアー」参加者4人の一員として、2週間の遊説に行ってまいりました。
 2003年7月31日に日本を発ち、アメリカ中部のオマハへ。空港到着と同時に、地元テレビ3局の取材を受けました。その後もテレビ、ラジオ、新聞など、多くのマスコミが私たちの行動を報道しました。
 8月1日から3日まで、オマハでの新型核兵器開発抗議市民行動に参加。同時期にひらかれた米政府の核戦略会議に対抗した行動です。
 1日の核兵器廃絶祈念集会には、500人の参加がありました。私は平和の寄せ書きをお願いし、日本被団協事務局次長として参加した北区の中西英治さんは英語でのスピーチのあと、自作曲をギターで演奏。おおいに盛り上がりました。
 2日、メモリアルパークでの集会では、スピーチのあと参加者100人が総立ちになっての大拍手を受けました。私たちの音頭で「We Shall Overcome」を歌い、参加者が一体に。ご婦人が近寄り「私の母が涙して聞いていた」と話してくれました。
 4日からは東部のワシントンD.C.へ。私は岩手県被団協会長の齋藤政一さんと一緒に行動しました。
 6日、子供たちとの交流会がありました。齋藤さんは自作の絵を示しながら実相を話、私は禎子の話をして折り鶴を折り、オカリナで「折り鶴」を演奏。感想を聞くと「世界が安全になればいいね」「悪口を言うのはやめようと思った」など子供なりにうけとめてくれたようです。
 ワシントンでの受け入れ責任者ジョン・スタインバックさんは、6日に夫人が亡くなったにもかかわらず、その後も中心となり、多くの出会いと感動の場を作っていただきました。また、5月から準備をされた現地関係者、通訳の皆さんにも心からの感謝を述べたいと思います。
 この経験を今後の運動に生かすべく、がんばります。ありがとうございました。

椅子に座る訪米団4人。一人は番組のホストらしい方と握手をしている。
テレビのトーク番組に出演する訪米団。左端が上田さん