原爆死について学び、語り合う交流会 原爆が人間にしたことを具体例で紹介
「原爆死について学び、語り合う交流会」が2025年7月27日、「追悼のつどい」後に、つどい実行委員会の主催で同会場の視聴覚室で開かれ、50人が参加しました。
おりづるの子の中村尚子さんの司会で、東友会の村田未知子相談員が「原爆が人間になにをしたか」と題して、7人の被爆者と1人の遺族の生き様と願いを映像を使って紹介しました。
村田相談員は、差別され子どもをつくらず孤独死した女性、家屋の下敷きになった母に促されて逃げた娘の苦しみ、被爆2カ月後に2歳と5歳の娘を急性原爆症で亡くした母、被爆直後の地獄の有様に生涯苦しめられ自死した被爆者と「独りぼっちにしないで」と懇願された被爆者の遺骨を被爆者の共同墓地に移葬したことなどを、本人の証言や相談記録から紹介しました。
村田相談員は最後に「私は被爆者に育てられ、被爆者に学び、寄り添い、支え合い、依頼されて証言活動をするようになりました。平均年齢86歳という年老いた被爆者にはもう時間がありません。核兵器廃絶のためにともにがんばりましょう」と訴えました。
この交流会については、共同通信の太田昌克編集委員が参加。2025年8月6日の「評論」に「原爆投下から80年、為政者は魂の叫びを聞け」でこの証言を紹介し、加盟各社に配信されました。
