2025年3・1ビキニデー報告 核兵器廃絶を願う人びとの熱意に感激
中西俊雄(葛飾)
アメリカのビキニ水爆実験によって、第五福竜丸をはじめとした多数の船舶が被災して71年。「2025年3・1ビキニデー」の諸行事に東友会の代表として参加する機会を得ました。私自身、参加は初めてです。
分科会で発言
2月28日、グランシップ(静岡県コンベンションアーツセンター)で開かれた日本原水協全体集会には全国から約1000人が集まり、私は東京原水協の人たちといっしょに参加しました。
集会では、主催者を代表して日本原水協の安井正和事務局長の基調報告にはじまり、アメリカ、韓国など海外代表がそれぞれ発言。全体として強調されたのは、日本政府が核兵器禁止条約に参加するよう求める声でした。
このあと、参加者は7つの分科会に分かれました。私は「被爆者援護・連帯/被爆80年。被爆者のたたかいから学ぼう!」の分科会に参加。ノルウェーのノーベル平和賞授賞式に参加した日本被団協の金本弘代表理事(東海・北陸)の報告のあと、私も発言を求められ、被爆者の思いを話しました。

参加者の連帯感
3月1日は、9時30分に焼津駅前に集合。第五福竜丸の無線長で被災後に急性放射能症で亡くなった久保山愛吉さんの墓がある弘徳院まで、約1500人が参加して「献花墓参平和行進」。到着後は墓前に花を捧げました。
昼食をはさんで午後1時からは、「被災71年2025年3・1ビキニデー集会」(主催:原水爆禁止世界大会実行委員会と3・1ビキニデー静岡県実行委員会)が、焼津文化会館の大ホールで開かれ、全国から約1800人が参加しました。
主催者報告に立った高草木博代表は、「3月3日から開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議に日本政府も出席すべき」と強調。広島・長崎の原爆被害、ビキニ水爆被災をはじめとする核兵器被害への補償と救済、核兵器の全面禁止を実現するための運動を進めようと訴えました。
日本被団協のノーベル平和賞受賞に関し、参加した被爆者全員がステージに招き上げられ花束が贈呈される場面では、私も感無量に。今回参加して、全国から静岡・焼津に集まった人びとが、心をひとつにして核兵器の廃絶と平和を求めている姿に、あたらめて強い感動を覚えました。
